まず特筆したいのは液晶のクオリティ。「スーパーシャインビューLED-EX2 IPS液晶」なる呼称がついているが、発色やコントラスト感がよく細かいディテールもしっかりと表示できる。光沢による映りこみはあるが、その程度は抑えられている。IPS液晶独特のスパークリング(ギラツブ感ともいう)はほとんど感じられないので、長時間見つめていても目が疲れる感じはなかった。そして何より嬉しいのはフルHDであること。デジカメ画像を編集するような用途にはぴったりの液晶だ。

タッチパネル付きなので自分や照明が映りこんでしまうが、写真や動画の表示は色鮮やかで楽しく観賞できる

IPS液晶なので頭を動かしても見える色がほとんど変化しない

スピーカーシステムは従来通りYAMAHA製。高音が強い印象を受けた

省電力の電源設定モードに切り替える「ECO」ボタンやズームボタンを備える

キーボードが防滴対応に

LL850/MSは春モデルでは省かれていたタッチパネルが復活し、Windows 8ならではの指による操作を活用できる。大きめのパッドを装備しているが、ワイヤレスの「ぱっとマウス」が同梱されているので、普段の作業はタッチパネルかマウスが主軸となるだろう。

キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチが19mm、ストロークが2mm。テンキーもついているこのクラスとしては標準的な仕様だ。キートップの角がわずかに丸めてあるので、指先がこすれる感じがしない点も◎。評価機では剛性にやや物足りなさを感じたが、防滴処理が施された点はおおいに歓迎したい。ここでいう「防滴」は、飲み物をこぼしても平気という意味ではなく、仮にこぼしてもすぐにシャットダウンを行える程度の耐性はあるという意味だ。キッチンの近くに置いて作業したいとか、小さな子供がいる家庭ではかなり重宝するはずだ。

タッチパネルが復活。液晶が大きいために若干揺れる感じはするが、反応も良く快適だ

タッチパッドは画面と同じ縦横比16:9。アプリ切換やチャーム表示などのジェスチャーが可能だ

パームレストやキートップも光沢アリなので脂汚れが目立つが、アルミ梨地のように汚れが目詰りするような心配はない。メガネ拭きなどを常備しておこう

キートップはクリアコートにより長期間酷使しても印字がかすれない

「ぱっとマウス」。ホイールを左に傾けるとチャームの表示、右に傾けると起動中のアプリ一覧が表示される仕掛け

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