いよいよ発売となったインテルの「Haswell」こと第4世代Core iプロセッサは、処理性能の強化はもとより大幅に省電力化を進めたCPUだ (Haswellの詳細はこちらの記事を参照)。さて、今回紹介するNEC「LaVie L LL850/MS」は、5月14日にいち早くHaswell搭載PCとして発表されたものの、インテルが未発表ということもあり、肝心のCPUの詳細は秘密にされていた。そして6月3日、ようやく全てが明らかにされる日が訪れた。CPUには定格2.4GHz、TDP47Wの「Core i7-4700QM」、チップセットに「HM86 Express」を搭載。直販モデルの「LaVie G タイプL」も同日より受注を開始した。
LL850/MSは、CPU以外にも見どころたっぷりの内容となっており、春モデルのLL750/LSでは削られてしまったマルチタッチ対応を復活させ、「IEEE802.11ac」技術の無線LANも搭載する。それでは、CPUや無線LANのパフォーマンス検証も含めて、LL850/MSを様々な側面からレビューしていこう。
■[製品名] LaVie L LL850/MS 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-4700MQ (2.4GHz) [チップセット] Mobile Intel HM87 Express [メモリ] PC3L-12800 8GB (8GB×1) [グラフィックス] Intel HD Graphics 4600 (CPU内蔵) [ディスプレイ] 15.6型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、タッチパネル、IPS) [ストレージ] 32GB SSD、1TB SATA HDD [光学ドライブ] BDXL対応ブルーレイディスクドライブ [サイズ] W382×D270×H33.1mm [重量] 約3.0kg [バッテリ駆動時間] 約4.5時間 [OS] Windows 8 64bit [店頭予想価格] 200,000円前後
光沢のある外装で高級感を演出
それでは外観から内側へと、LL850の各部を眺めていこう。全体のデザインは従来と同様に、外装に光沢のある樹脂素材を多用し、高級感を醸し出す路線を採用している。姉妹機LL750/MSには黒・赤・ホワイトのカラーバリエーションがあるが、LL850/MSは黒モデルのみ。皮脂や指紋が目立つのは難点だが、落ち着いた雰囲気に好感が持てる。
インタフェースまわりは、チップセットが新型のHM87になったことで、5基のUSBポート全てがUSB 3.0に統一されたのは喜ぶべきところだ。ただ、2012年秋冬モデルには搭載されていたThunderboltが復活しなかったのは非常に残念である。
次のページ:液晶のクオリティに注目!