4月27日、28日の2日間にわたって千葉県・幕張メッセで開催されたニコニコ動画のあらゆるカテゴリを網羅したユーザー主体の超巨大フェスイベント「ニコニコ超会議2」。大盛況のうちに幕を閉じた本イベントだが、その一角を占める「超ゲームエリア」では、『ポケットモンスター』の大会――そう「ニコニコ超選手権2013決勝大会」が行われていた。本記事では、その模様をお伝えしたい。
「ニコニコ超選手権2013」とは……
当日の模様を紹介する前に、まずは「ニコニコ超選手権2013」とは何か、そこから説明していこう。今や、ゲームをやっている人であろうとなかろうと知っているであろう、超人気ゲーム『ポケットモンスター』。1995年の発売以来、人気はとどまるところを知らず、日本国内どころか、世界中で楽しまれるタイトルへと成長した。その世界的人気の表れとして、2009年から毎年「ポケモンワールドチャンピオンシップス(以下WCS)」という世界大会が開かれている。先日、今年も8月にカナダのバンクーバーでWCS2013が行われることが決定し、その開催記念の一つとしてこの「ニコニコ超選手権2013」が行われた。このニコニコ超選手権2013は、対戦時間以外はWCSの予選大会にあたる「ジャパンカップ2013」に準拠している。つまり、世界大会と同じルールの中で、腕試しする絶好の機会というわけだ。
ニコニコ超選手権2013自体は、4月6日~8日に予選が行われ、その予選を勝ち上がった上位4名が「ニコニコ超選手権2013」決勝大会に進出できる。すさまじい来場者を記録する上に、ニコニコ生放送でも中継されて大多数の人から注目されるニコニコ超会議の舞台に、出場者として立てる……このまたとない機会に、多くのニコ厨ポケモントレーナーが、目の色を変えたのではないだろうか。
1702人が参加!「ニコニコ超選手権2013」予選
……というか実際に目の色を変えていた。実に、1702名ものトレーナーたちが、ニコニコ超選手権2013に挑んでいたというのだから驚きである(ポケモングローバルリンクより)。しかもこの大会は、18歳以上でないと参加できないというレギュレーション。つまり1702人以上の18歳以上が、4月6日~8日の3日間、躍起になってポケモンをやっていた可能性があるということに……なんともとも末恐ろしい話である。ピカチュウであったり、アニメであったり、中川翔子さんが出演している『ポケモンスマッシュ!』であったりと、低年齢層向けの顧客拡大施策が多いように感じられるポケモンだが、今回の参加者数は、大人たちもバリバリポケモンを遊んでいるということが伺える、一つの指標と捉えられるだろう。
ちなみに、ここまでまるで他人事のように書いているが、実は筆者自身も「ニコニコ超選手権2013」に参加した18歳以上の1人だ。大人数が来場する上に、このまたとない機会を、1ポケモントレーナーとして逃してよいのだろうか――即座にいやないと思い、参加してみた。結果は……まあ300位台中盤と、甚だ微妙であったのであまり触れないでおく。
ちなみに、ポケモングローバルリンクというのは、非常によくできたサイトで、例えば「ニコニコ超選手権2013」参加者のうち、「強かったプレイヤーが手持ちに入れていたポケモントップ10」というものが発表されている。トップ10は以下の通りだ。
1位 クレセリア
2位 バンギラス
3位 メタグロス
4位 ボルトロス
5位 ランドロス
6位 ラティオス
7位 ロトム
8位 ハッサム
9位 トリトドン
10位 カポエラー
……どうだろうか。パッと見たところ、アニメで活躍しているピカチュウやヤナップなどは入っていない。極めて無情かつ実用性のあるランキングだといえる。後程紹介するが、決勝大会で使われていたポケモンの面子を見ていると、いかにこのランキングに信憑性があるかがうかがい知れる。
そして3日間の激闘を勝ち上がり、決勝大会に歩を進めることになったのは、
・宮原弦輝選手
・佐々木優一選手
・戸高昇一選手
・山出優人選手
の4名。そしていよいよ「ニコニコ超選手権2013」の当日を迎えた。……続きを読む