開発者が体験談を述べる
最後に開発者が4名招かれ、パネルディスカッションが行われた。参加したのはRakko Entertainmentの若林大悟氏、Shamrock Records, Incの青木秀仁氏、日本交通の亀井松太郎氏、Fullerの藤原敬弘氏。
若林氏はEvernoteで使いたい機能があったことから、自ら開発しようと思い立ったのだという。「自分が困っているなら、他の人も困っているはず。そういう思いで、開発したアプリをApp Storeにアップしました」。開発に関しては、シンプルで分かりやすいものをつくることを心がけているという。青木氏は「Evernoteはプラットフォームとして使いやすいので、安心してアプリが作成できます。ユーザーからレスポンスが得られると気合いが入りますね」。誰のためのアプリなのか、を常に考えて開発に取り組んでいるという。
亀井氏は、いま藤原氏の協力を得てタクシーの料金検索が行えるアプリを開発中だという。「タクシーのメインユーザーではない層、例えば女子高生や奥さま方にも利用してもらえるようなものをつくりたい」。ベストでなくベターで良いからまずやってみよう、という日本交通の社訓を大事にしているとのことで、「初めから完璧なものを求めすぎないのがポイントになるのでは」と語った。藤原氏は「開発の際に抱いていたイメージと実際にできたものには、必ず差異がある。いかに早い段階で、"何か違う"と気付き、進路を調整できるかが重要」と独自の開発術を披露していた。