Windows 8の目玉機能の1つは新UIとタッチ操作だが、タッチ非対応のPCはけっこうある。タッチ非対応のPCでは、Windows 8の新UIは使いにくいという印象を持つことが多い。以前のようにマウスやタッチパッドだけで操作しようとしても、効率の悪さが目立ちやすいのだ。具体的には、マウスカーソルの移動距離が長かったり、画面の四隅・上下左右の端など、特定の場所にマウスカーソルを持って行く操作が挙げられるだろう。
そこでおすすめしたいのが、ロジクールのワイヤレスタッチパッド「Wireless Rechargeable Touchpad t650」(以下、t650)だ。これさえあれば、どんなPCでもジェスチャー操作でWindows 8を扱えるようになる。チャームやスタート画面の呼び出し、アプリの切り替え、画面の最小化、スクロールなど、マウスでは手間のかかる操作も、タッチによるジェスチャー操作ですばやく行えるのだ。これは期待せずにはいられない。実際に、Windows 8の使い勝手がどれくらい向上するのか試してみた。
タッチ非対応のPCでもWindows 8をもっと使いやすく
t650は、ワイヤレスで比較的大型のタッチパッド。本体サイズはW134×D129×H12mmで、iPhone 5を2つ並べても、まだ小指1本分くらいが余る大きさだ。わずかに傾斜があり、裏面にはゴム足が4つ付いている。ゴム足のうち、設置したときに手前側となる2つは、物理的なスイッチを兼ねる。タッチパッドを上から押し込むことで、それぞれ左クリック、右クリックとして機能する仕組みだ。もちろん、タッチパッドを軽く1タップして左クリックといった、一般的な操作性も併せ持つ。
タッチ面にはガラスが採用されている。色はダークグレーで、光沢感はあまりない。触れてみると、するすると指の滑りがかなりよい。インタフェースは、電源スイッチのほか、充電用のmicroUSBポートがあるのみだ。リチウムイオンバッテリを内蔵しており、フル充電で約1カ月間駆動するという。製品には充電用のUSBケーブルも付属しており、バッテリが切れても充電しながら使える。
セットアップは簡単だ。付属のUSBレシーバー(Unifying対応)をUSBポートに接続すると、コントロールソフトの「SetPoint」をインストールするように促される。ネットワークに接続していれば、ものの数分でインストール完了だ。SetPointは、タッチ操作の設定やWindowsのジェスチャー、画面のスクロール設定などを行うためのソフト。なくても使えるが、使いやすく調整するには必須だ。
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