――内面や話し方も変わったように見えるが、これが本当の堀江貴文か?

堀江氏「内面は変わったかもしれないし、変わってないかもしれない。注目されて発言することに関して、2004年頃は若くて怖いもの知らずだったので、イケイケでやってる部分はあった。あまり考えないで発言していたのもあり、反発も受けたけど『まぁ、いいや』って思ってた。35歳くらいまでに何かやらなきゃヤバイという強迫観念があって、それで焦ってた部分もある。事件の後は、世の中から反発を受けるとこういう事が起こるんだと学習しました。特に、皆さん(メディア)や社会との付き合い方を学ばせて頂きました。今は社長の時と比べると何も無くなって裸一貫なので、プレッシャーをかけることは無いなと思う」

――お金に関する考え方に変化はあったか?

堀江氏「お金は便利なツールでプラスでもマイナスでも無い中立なもので、自然体で付き合えば良いんじゃないの? というのは前から言ってます。前は表現がどぎつかったのかもしれないけど、ニュートラルに付き合っていけば良いんじゃない? みんなウェット過ぎない? って思ってただけなのに、事件があってからセンセーショナルに取り上げられることが多かったと分析してる。お金の特質を知って上手く付き合っていこうという考えは変ってないし、どぎつい言い方をすれば世の中の人にどう思われるかは分かりました」

――この3カ月で日本の株式市場が上昇しているが、投資に関心はあるか?

堀江氏「元々、株式投資には興味がない。景気が良くなるのは全体的には良い事だけど、バブルが起こって弾けることを繰り返すだけ。一般投資家の方には、あんまり気にしない方が良いということと、のめり込み過ぎないようにして下さいと言いたい。ライブドアの株が暴落して、お叱りの手紙とかメールで『全財産つぎ込んだ』、『年金を全部突っ込んだ』と言われました。ご迷惑をかけたのは申し訳無いけど、株は全財産を突っ込むものではない。多くても半分にして、安全な資産を残して欲しい。景気の波なんて大したものじゃないので、一々熱狂しなくて良いと思うし、雑誌はどの株が上がるという記事ばっかりで懲りてねぇな~と思う。景気が悪い時も株の記事を載せるべき」

――趣味のゴルフですが、刑務所でイメージトレーニングしてた?

堀江氏「ゴルフ雑誌をたくさん差し入れて頂いて、エアー素振りとかイメージトレーニングをしてたので、頭の中では完全にシングルになってます。先輩の受刑者の方々は、塀の中でシングルになった人が結構多いらしくて(笑)。海外の方で長く入ってた方も、パワープレーで周ったと聞いてる。『刑務所なう。』(文藝春秋刊)を出させて頂いてるんですが、検閲がかかって言えない事も多くて。実は作業でゴルフピンを作ってたので、塀の中でもゴルフに関わってました」……続き(4/4)を読む