「複数のソフトウェアを組み合わせる」という方法
今回改めて注目した「アーク革命シリーズ 実験室」は、2009年5月から作成を開始。当初は「CD革命/Virtual Ver.11」向けに同社が調査した結果をまとめた「CD革命/Virtual Ver.11特殊プロテクト調査報告」というレポートの体裁を取っている。
だが、2010年12月に掲載された「USBメモリーから革命シリーズのソフトウェアが起動できる!」を公開。Windows PE(Preinstallation Environment:プレインストール環境)を搭載した革命シリーズの製品CD-ROMから、起動可能なUSBメモリを作成するツールの配布を実施。ユーザー登録を行った「HD革命/BackUp Ver.11~12」「HD革命/CopyDrive Ver.4」「HD革命/Partition EX/EX2」「HD革命/DISK Mirror Ver.3」の各登録ユーザーを対象にしている。
2010年7月には「HD革命/BackUpのバックアップファイルをWindows Virtual PCで起動する」では、Windows XPモード(仮想化ソフトウェアである「Windows Virtual PC」と仮想化したWindows XP Service Pack 3がセット)が、Windows 7の上位エディション使用者向けに無償提供されたことを踏まえ、「HD革命/BackUp」で作成したバックアップデータであるHDZ形式ファイルを、Microsoft Virtual PCの仮想HDD(ハードディスクドライブ)ファイルであるVHD(Virtual Hard Disk)形式ファイルに変換する機能を紹介(図04)。
なお、単にHDZ形式ファイルとVHD形式ファイルに変換しただけでは、Windows Virtual PCは内容を正しく認識できない。そのため、VHD形式ファイルの調整を行う「VHDファイル調整ツール(VhdAdjust)」の配布や使用方法、Windows Virtual PCでの使用方法も併せて紹介している。「HD革命/BackUp Ver.10」は2010年6月にリリースされ、バックアップデータファイルの変換機能も同バージョンが新たに備えた機能は、万人が必要とする機能ではないものの、同ソフトが備える可能性に目を見張った方も少なくないだろう。
ここからしばらく間が空き、2011年6月には「HD革命/DISK Mirror Ver.3でローカル接続のハードディスクをネットワークストレージとしてミラーリング先に設定する(Professional版のみ)」という記事が公開されている。バックアップの冗長性を高める確実な方法は、同じバックアップデータを異なる場所に保存するというものだが、Webページ名にもあるとおり、「HD革命/DISK Mirror Ver.3 Professional版」はネットワークストレージをミラーリング先として選択可能だ。
筆者も当時のレビュー記事でNAS(Network Attached Storage)を併用したバックアップ方法を提案したが、Windows XPやVista/7など各OS向けの具体的な手順を併せて紹介しているため、パソコンに詳しくない方には有用な記事となる(図05)。