Google Earthのような地球儀上に画像を配置してくれる機能も、写真を検索したり見返したりするのにいい。このほか、27種類の画像編集、スライドショー再生「SenseMe」などの機能が利用可能だ。

地図上に画像を表示。画面が大きいため、一覧性もいい

地球儀上に画像を表示することも可能

単体でも充実した画像編集機能を備えている

画像と音楽を組み合わせてスライドショーを作成してくれるSlideMe機能も、アルバムアプリからそのまま呼び出せる

WALKMAN、アルバム、ムービーは、ソニーのサービスへの入り口としても機能し、Xperiaでの重要性は増している。

このほか、Androidスマートフォンとの連携機能「Xperia Link」アプリを搭載。本稿で紹介するXperia Tablet ZはLTE通信が利用できるが、無線LANモデルで、スマートフォンのテザリングを利用するのに便利なアプリだ。Xperia Tablet Z側からの操作でテザリングの起動するほか、スマートフォンへの着信、SMSの着信を表示することもできる。

このほか、「ノート」と「スクラップブック」アプリが統合され、クリッピング機能とテキスト・手書きメモが1つのアプリで利用できるようになった。日本語入力はPOBox Touchで、手書き入力機能も搭載している。

「ノート」アプリ

ページめくりして次々とノートを確認できる

手書きメモやテキスト、画像の追加などが可能

Webサイトなどを保存できるクリッピング機能を搭載。Androidの共有機能を使い、「クリップマネージャー」からアクセスする

クリップしたところ。Webサイトの一部を切り抜く、などといったことはできないようだ。クリップしたデータは、ノートアプリからアクセスできる

POBox Touch。キーボードサイズが大きいため、両手のタッチタイプは比較的簡単

手書き入力機能も搭載。認識精度は高い

快適に動作するAndroidタブレットの決定版か

機能面ではNFCに対応する点も特徴だ。最近、ソニーはNFCを使ったワンタッチ機能に注力しており、Bluetooth+NFC対応機器と組み合わせて使うことで、NFCのタッチでBluetooth設定を行い、自動で接続する機能を提供している。スピーカーやヘッドホンなどとの機器連携に加え、Webサイトや画像を表示している状態で、NFC対応スマートフォンにタッチして、それを転送する、といった操作も可能だ。

NFCは背面。ボディが大きいため、スマートフォンほど手軽ではないが、対応製品やアプリがあれば便利

このほかワンセグ、NOTTVの視聴も可能。ワンセグは、さすがにフルHDクラスの液晶で視聴するには画像は粗い。データ放送を表示して、小画面で見ればまだ確認しやすいが、さすがに320×240ドットの放送は、厳しくなってきている。

ベンチマークも優秀な結果に

Xperia Tablet ZのプロセッサはQualcommのSnapdragon S4(APQ8064)で、1.5GHz駆動のクアッドコアプロセッサを採用。メモリはRAM 2GB、ROM 32GB。OSにはAndroid 4.1を搭載する。バッテリ容量は6,000mAhだ。

ベンチマークテストをしてみると、クアッドコアの効果が高そうで、優秀な数字が出た。この辺りはXperia Zと全体的には同等の傾向だ。

■ AnTuTu Benchmark 3.0
RAMのパフォーマンス 3446
CPUの整数性能 4767
CPUの浮動小数点演算性能 4118
2D描画 1591
3D描画 5446
データベースのIO 555
SDカードの書込速度 150
SDカードの読込速度 193
スコア 20266
■ Quadrant Professional 2.1.1
CPU 20919
Memory 9620
I/O 7339
2D 485
3D 1660
Total 8005
■ Geekbench 2
整数演算スコア 1491
浮動小数点数スコア 3331
メモリスコア 1637
ストリームスコア 510
Geekbenchスコア 2066

大画面かつフルHDに対応した高精細なディスプレイ、クアッドコアのCPU、フラットなデザイン―― とハードウェアスペックやデザインだけでなく、ソフトウェアも順当な進化を遂げたXperia Tablet Z。大きさのわりに薄く軽いので持ち出しやすいし、水辺でも使える防水・防塵性能も備えている点もポイントが高い。

個人的にはタッチペンの反応が気にかかった。ペンによってはきちんと動作する可能性もあるので、一概に言えないがペン操作を想定している人は、購入前に試してみた方がいいかもしれない。いずれにしても、Androidタブレットとしては動作、機能、スペックいずれもトップクラスで、快適に利用できるタブレット端末に仕上がっている。

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