ほかにも、画面オフ時の表示にも配慮し、ベゼル部分のブラックと画面オフ時のブラックがより近い色になるようにすることで、”1枚の板”のような一体感あるデザインを採用したという。
Xperia Zと共通の高いデザイン性
端末本体は、前述した1枚板のようなフラットなデザイン。設計当所から「厚さ7mm以下、重さ500g以下」が目標だったようで、最終的に厚さ6.9mm(最薄部)、重さ約495gを達成。世界最薄・同クラスで国内最軽量という薄型軽量ボディを実現した。1つのフレームに6枚のプレートを組み合わせ、さらに背面のリアパネルには1枚のカーボンファイバを採用することで、全体として高剛性と薄さを両立させた。内部の基板も積層型にせず、とにかく薄型化にこだわったようだ。
全体のデザインは、Xperia Zを踏襲しており、端末側面にフラットなボディにアクセントとしても栄えるアルミ製の電源ボタンを配置。その下には、ボリュームボタンが並ぶ。それ以外はボタンがなく、端子類もカバーに隠されているため、非常にシンプルな見た目となっている。背面にはシンプルに「XPERIA」のロゴとカメラが配置されている。カメラの周囲にはステンレス製のリングが設置されており、質感を高めている。
なおドコモから発売される本モデルでは、卓上ホルダが同梱される。ほかにも、本体側面パネルに増反射コート剤を使用して鏡面調の仕上がりになっているのもドコモ版の特徴だ。
充実したオリジナルアプリ
外観だけでなく、内部のデザインもXperia Zと共通化が図られている。壁紙やアプリ、ウィジェット、フォントなど、外観は同等。スモールアプリなどの機能も共通だ。
プリインストールアプリとしては、WALKMAN、アルバム、ムービー、Sony Selectというオリジナルアプリがホーム画面に並ぶ。Sony Selectはアプリやサービスなどを紹介するWebマガジン的な位置づけ。それぞれ、音楽、写真、映像で基本を押さえた良いアプリだが、一番のポイントはネットワーク連携が強化されている点だ。WALKMANアプリは「Music Unlimited」、アルバムアプリは「PlayMemories」、ムービーは「Video Unlimited」というソニー傘下のサービスを、それぞれのアプリからそのままアクセスできるようになった。
アルバムに関しては、ほかにFacebook、Picasaの画像も表示できるようになっている。例えば、音楽ではGoogle Music、画像ならFlickrといった具合に、ほかのサービスも対応してくれると嬉しいし、サービスごとの区別だけでなく、ローカル・クラウドの区別なく全てを1画面で表示したいという希望もあるが、全体として使い勝手はいい。
また、いずれもDLNAクライアント機能を内蔵しており、特別なアプリを導入しなくても、宅内のDLNAサーバーから音楽、画像、映像を取得して利用することができる。PCはもちろん、ムービーアプリからはHDDレコーダーのテレビ録画映像も受信できたので、DTCP-IPにも対応しているようだ。ソニー・コンピュータエンターテインメントのレコーダー兼用ネットワークストレージ「nasne」を始め、ソニー製レコーダーとの相性が良さそうだ。
アルバムアプリでは、サムネイル表示でのピンチイン・アウトでサムネイルサイズが無段階に変わるインタフェースを採用。ジオタグ付き写真を地図上に表示してくれる機能などが利用できる。