iPad付属のアダプタでiPhoneを充電できるか
ちなみにiPhoneの場合、付属する「Apple USB電源アダプタ」のアウトプットは「5V-1A」。つまり、iPhoneの充電システム的には「5V-1A」が最適解となる。そんなiPhoneを2.1Aの「Apple 10W USB電源アダプタ」(iPad付属)で充電するとどうなるのか。
答えは問題なく充電できるである。
基本的に電源アダプタやモバイルバッテリの出力とは、「最大で○Aまで出力できる」ということを示しているだけに過ぎない。受け側の充電回路が対応さえしていれば問題ないのである。
わかりやすくいうと、電源タップなどのカタログを見るとわかるが、「定格125V-15A、最大1500Wまで対応」などとなっていると思う。これは、(安全に利用できる範囲という意味で)最大で1500Wの出力ができることを意味しているが、そんなコンセントに例えば電気スタンドのプラグを差したとして、最大値の1500Wの給電が行われるだろうか。
否、そんなことしたらたぶん熱をもって、爆発するだろう。つまり、アウトプットの値というのは、どのくらいの出力が可能かというスペックなのである。
とはいっても、これは端末側、そして出力側(電源アダプタやモバイルバッテリ)が"信頼できる"場合に限る。
出す側と受け側がともに安全マージンをしっかり取っているのか。そういった見極めが重要になる。これがいわゆる「ブランドに対する安心感」ということなのだろう。知らないメーカーよりも知っているメーカー。海外メーカーよりも国内メーカー的な安心感だ。これは、過充電を防止する仕組みに対する安心感という話でもある。
充電を行うと少なからず発熱する。そして、あまりに高熱になった場合に充電を終了させる仕組みが組み込まれている。この辺の安全装置(回路)がしっかりしたものほど高価なわけだが、それが一種のブランドというわけだ。