本端末では先ほどの物理キーボードに加え、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteの4つのアプリケーションから構成される「Office 2013 RT」を利用できる。キーボードとOfficeソフトの組み合わせにより、「休みの日にも仕事ができる」というわけだ。
休みの日にも仕事ができる、という言葉には含みを感じる。なぜ、香山氏は休みの日に限定したのだろうか。これは実機を触ってみた筆者の個人的な印象に過ぎないが、Wordによる長時間の文書作成や、Excelによる細かい作業を行うためのツールというよりは、もともと存在するデータの編集や加工、仕上げ程度のライトな作業に向いているように感じた。香山氏が休みの日にも仕事ができる、と言った真意は分からないが、その辺りを配慮しての言葉だったように思うのである。
快適なタッチ操作を可能にするModern UIだが、従来のWindows PCでおなじみだったデスクトップUIに切り替えて使うこともできる。タッチパネルに不慣れな人でも、この点は安心して利用できるだろう。
画面の左端をタッチすると、最近使用したアプリケーションが表示される。同様に、右端をタッチすると「検索・共有・スタート・デバイス・設定」のアイコンが表示されるようになっている。開いたウィンドウは、画面下にスワイプすることで閉じることができる。画面の比率を1:3(あるいは3:1)の割合にして、ふたつのアプリを同時に表示することも可能。これらはiPadやAndroidタブレットにはないUI上の工夫だ。