米国など一部の国で先行発売され、話題となっていたマイクロソフト謹製の最新デバイス「Surface RT」が、いよいよ日本でも発売開始された。本稿ではフォトレビューをお送りするとともに、会場で端末を触ってみたファーストインプレッションをお伝えしていきたい。

いよいよ発売が開始されたSurface RT。使い勝手はどうだろうか?

15日の発売日に行われた記念レセプションの席で、日本マイクロソフト執行役常務の香山春明氏は以下のように明言した。「私はオフの日に、Surface RTをメインデバイスとして使用している。Surface RTは、休みの日に少し仕事をしなくてはいけないようなケースで、真価が発揮される」。

着脱式のキーボードを採用しており、ノートPCとしてもタブレット端末としても利用できるのがSurface RTの特長

香山氏はWebブラウジングやSNSをしたり、ゲームや映画などのエンタテイメントを楽んだり、といった用途でも充分使えることを紹介した上で「Officeソフトにより出張レポートの作成、月次の売上データの編集、プレゼンテーションの仕上げなどを行うことができる」のが最大の魅力と解説していた。香山氏の所感が含まれているとは思うが、同社がSurface RTに求めている製品イメージを知る上で、ひとつの手がかりとなる発言だった。

端末背面にはキックスタンドを備える(写真左)。画面サイズは10.6インチ、OSにはWindows RTを採用している

本製品の特長でもある着脱式のキーボードは、ディスプレイを守るカバーとしての役割も果たしている。2タイプあり、「Touch Cover」は厚さ3mmの感圧式キーボード、「Type Cover」は厚さ6mmの最薄クラスのキーボードとなっている。

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厚さ3mmのTouch Coverは、信じられないくらい薄く軽い。ブラック、ホワイト、シアンブルーの3色で展開する。感圧式キーボードなので、打鍵感は期待できない

厚さ6mmのType Coverでは、わりとしっかりした感触で文字入力を行えた。持ち歩きやすさを優先させるか、打ちやすさを優先させるか悩むところだ