攻殻機動隊とのコラボも
人気アニメのシリーズ最新作「攻殻機動隊ARISE」では、Surface RTとのコラボレーションが実現するという。これは6月公開予定の作品の中で、登場人物がSurface RTを使用するというもの。会場には、シリーズの総監督でキャラクターデザインも担当している黄瀬和哉(きせかずちか)氏、脚本やシリーズ構成を担当している冲方丁(うぶかたとう)氏、漫画家の江川達也氏が登壇しトークセッションを披露した。
アナログ人間で、使用している携帯電話もフィーチャーフォンだという黄瀬氏は「デジタル技術は便利だけれど、何でもできてしまうのでやりすぎてしまう。功罪を感じている」と所感を述べた。アニメ業界では原画を紙に描き、色はデジタルで塗るというのが常識になりつつあるという。「離れている人とも共同作業ができる点は、とても便利に思う」と話すも、自身はまだタッチパネルの画面に触るのも怖いという。
手書きとデジタルを併用しているという冲方氏は「デジタルにより、年間で手掛けられる作品の本数が増えた。通信の発達による恩恵が大きい」とコメント。「専門知識のない僕たちがデジタル技術を利用させてもらえるのも、使いやすいユーザーインターフェースがあるから」とし、Surface RTについては「仕事しやすそう。外にいるときと、家にいるときの垣根をなくしてくれる」と期待感を示した。
もともとアナログ派だったが、現在デジタル技術を勉強しているという江川氏は「これまでは紙媒体が中心だったが、今後はデジタル媒体で作品を発表していく時代になる」と持論を述べた。タブレット端末の取り扱いはまだ苦手で、娘にカスタマイズしてもらっているという。「昔はたくさんの人を集めなくてはできなかったことが、個人でできるようになった。筆が手に返ってくる気持ち良い感触がデジタルでも実現できるようになれば」と未来の製品に思いを馳せていた。
デジタルとの関わり方が三者三様で、会場にも笑いが絶えなかったトークセッション。トーク終了後、3人にはブライアン氏からSurface RTが贈られた。攻殻機動隊シリーズ最新作でSurface RTがどのように使われるのか、コラボにも注目したい。