アカウントを使い分けることで、家族で共用もできる。「私が息子の領域を邪魔することもないし、息子が私のEメールを消してしまうといった心配もない」とブライアン氏。またWord、Excel、PowerPointといったOfficeソフトを標準搭載するのも大きな魅力となっている。
拡張性のあるインターフェースも特長のひとつで、micro SDカードスロットとUSB端子を搭載する。USB 2.0をサポートしているので、USBフラッシュメモリを接続して使用することも簡単。カメラと有線で接続すれば、撮ったばかりの写真をタブレットの大画面ですぐに確認できる。「iPadではできないこと」とアピールした。
Surface RTには32GB版(4万9,800円)と64GB版(5万7,800円)が用意されている。Touch Coverは9,980円、Type Coverは1万980円。日本においてこのタイミングでSurface RTを発売できたことの意義について、ブライアン氏は「Officeの最新バージョンが搭載できたこと、春商戦に間に合ったこと、WindowsのTwitterアプリが正式に対応したこと」などを挙げた。
質疑応答
プレゼンテーション後、質疑応答の時間が設けられた。どういった層に訴求していきたいか、との質問にブライアン氏は「10.6インチのフルサイズ製品であるSurface RTは、狭い場所で使いたい、混んだ電車で通勤中に使いたいというユーザーには適さないかも知れない。しかし学生や企業の経営者、クリエイター、忙しい主婦などが生活の中で使うには、大変良い製品になる」と説明した。
アプリを充実させていく予定はあるか、との質問にブライアン氏は「すでに1万を超えるアプリケーションが利用できるが、今後ともパートナーと協力して増やしていく。重要なアプリケーションをカバーすることが大事で、すでにフラッシュがフルサポートされているIEブラウザや、Officeソフトが利用できる点などで、他のタブレット製品とは一線を画している」との見解を示した。