それが重量だ。395gという重さはiPad miniに比べて約100gも重く、また厚みもあるため持ちにくい。そのため、どうしても外に持ち出すとなると躊躇してしまうのだ。

最初の頃はがんばって持ち出していたのだが、だんだんその役割はiPad miniに取って代わられ、Kindleは自宅でコンテンツを楽しむための専用マシンになっていった。たかが100g、されど100gである。

しかもiPad miniの方は仕事にも使えるのに対し、Kindle Fire HDはコンテンツ消費に特化しているので、正直自宅で使えればそれでいい。もともと外出先ではiPhoneで音楽を聴いていたし、電子書籍を読むならiPad miniでKindleアプリが使えるので問題ないのである。先ほどiPad miniだと一手間増えると書いたが、それは自宅でじっくりコンテンツを楽しみたいときの話で、外出先ではそれよりも機動力を重視してしまうのだ。

3カ月使ってみた結論は……

……ということで、Kindle Fire HDを3ヶ月使った結果、筆者にとっては"最強のコンテンツ消費マシン"になったというわけである。仕事するのには使いにくく、アプリも少ないなどの欠点もあれど、音質の良さ、コンテンツへのアクセスのしやすさなどの強みは他にはないものだ。アプリストアのラインナップはまだまだだけど、Kindleストアの方はもうかなり充実してきているし、音楽なんかは自分で入れてしまえば問題ないし。

ってことで、主に自宅でコンテンツを楽しみたい人にとっては、Kindle Fire HDは有力な選択肢の一つになるのではないかと思う。オーディオ機器を置くスペースはないけど、ちゃんとしたスピーカーで音楽を聴きたいという場合など、まさにぴったりの端末ではないだろうか。