その他の新機能や修正箇所

これ以外の新機能や修正された機能を紹介しよう。まずは、インストールしたプラグインのMIMEタイプの表示である(図10)。

図10 プラグインのMIMEタイプを表示

ファイルダウンロードを行うと別ウィンドウが開き、ダウンロードマネージャが表示され、ダウンロード状況を確認することができた。

図11 ダウンロードマネージャ

Firefox 19では、実験的に新しいポップアップダウンロードマネージャが搭載された。デフォルトでは無効になっているので、about:configで設定を変更する。まず「browser.download.useToolkitUI」で検索する(図12)。

図12 browser.download.useToolkitUI

値が「true」となっているが、ダブルクリックし「fales」に変更する(再起動後に有効になる)。さらに、ツールバーのカスタマイズで、ダウンロードボタンをツールバーに配置する。この状態で、ダウンロードを行ってみる。ダウンロード中は、ボタンが秒数表示になり、残り時間が表示される。

図13 残り時間を表示

ダウンロード完了後は、ダウンロードボタンが緑に変わり、クリックすると、ダウンロード内容がポップアップ表示される。

図14 ポップアップ表示されるダウンロードメニュー

従来のダウンロードマネージャもそのまま使える。開発者向けには、以下の機能が追加・修正された。

  • デバッガが例外発生時での停止可能に
  • Android版FirefoxやFirefox OSへ接続にリモートWebコンソールが利用可能に(実験的な機能)
  • アドオンとブラウザ開発者向けの新しいデバッガが追加(実験的な機能)
  • WebコンソールがCSSへのリンクをスタイルエディタで開く

実験的な機能は、about:configで変更が必要となる。また、セキュリティ関連では、以下の修正が行われた。

  • Address Sanitizerを使って発見された解放後使用、境界外読み取り、バッファオーバーフローの問題[最高]
  • 悪質なプロキシを通じたHTTPS接続上でのフィッシング[高]
  • nsImageLoadingContentにおける解放後使用[最高]
  • JavaScriptワーカーにおける情報漏えい[中]
  • WebコンテンツによるCOWとSOWの回避[高]
  • ラップされたWebIDLオブジェクトをさらにラップできてしまう問題[最高]
  • 画像描画時の境界外読み取り[中]
  • さまざまなメモリ安全性の問題(rv:19.0/rv:17.0.3)[最高]

Firefox 19では、大きな新機能や変更といったものはなかったという印象である。しかし、セキュリティ修正なども行われており、すみやかにアップデートすべきであろう。