大容量バッテリーを搭載。充電用の外部バッテリーとしての使用もOK

それぞれにバッテリを内蔵しているのもポイントで、本体のバッテリ容量は2,140mAh、「PadFone Station」は5,000mAhの大容量を誇る。本体を単独で使っているときはもちろん内蔵バッテリーを消費するが、「PadFone Station」とドッキングした場合は、「PadFone Station」のバッテリから本体側に電力供給しながら稼働させることができる。

あるいは、「PadFone Station」を外部バッテリーとして用いることも可能で、その場合はバッテリー容量から推定すると本体を1.5~2回程度満充電できるものと思われる。

スマートフォンモードとパッドモードのそれぞれのホーム画面

スマートフォンモードとパッドモードでウィジェットの表示も切り替わる

パッドモード時の充電方法は3パターンから選択可能

ちなみに、充電口となる端末側のコネクタは、本体、「PadFone Station」ともに同じ特殊な形状のインターフェイス。ドッキング時は「PadFone Station」にACアダプタ経由で接続することで、両方を同時に充電することが可能になっている。

「PadFone」も「PadFone Station」もコネクタは特殊形状だが、Micro USBも接続可能

特殊な形状でありながら、一般的なMicro USBも接続可能。ただし、試してみたところでは、PCが備える0.5A出力のUSBポートからはドッキング時の充電はできず、どちらか一方ずつ単独で接続しないと充電できなかった。1A出力の他社製AC充電器では同時充電が可能だったが、確実・高速に充電するのであれば専用ケーブルを使った方がよさそうだ。

ACアダプタと専用ケーブルが付属する

スマートフォン、タブレットの両方で活用できるプリインストールアプリにも注目

ホーム画面は標準的なAndroid 4.1のインターフェイスではあるものの、画像管理ツールや辞書アプリ、時計・天気予報・タスクマネージャーの機能をもつウィジェットなど、ASUSオリジナルのアプリもいくつかプリインストールされている。

特に「SuperNote」というメモアプリは、大きく手書きした文字を次々に縮小して並べ、きれいに整形して表示するほか、画像なども挿入できることから、タブレットとして使っているときの本格的な文書作成にも活躍する。スマートフォンとしても、タブレットとしても、まんべんなく活用できるよう初めから環境が整えられているのはうれしいところだ。

凝った表現も可能な手書きメモアプリ「SuperNote」

ASUSオリジナルのウィジェットもプリインストール

「PadFone 2」を使ううえで気にかけておきたいのは、これがドコモやKDDI、ソフトバンクのようなキャリアが扱っているものではなく、SIMロックフリー端末として家電量販店などで販売されている点。

携帯電話として使用するには、ドコモもしくはソフトバンク、あるいはそれらの通信網を使ったMVNOのSIMとともに、回線契約が必要になる(通信方式の都合上、KDDIは対応しない)。不安があればキャリアショップの窓口などで相談するとよいだろう。

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