さて、ここで先ほど触れた謎の「◯」ボタンを試してみよう。このボタンはファンクションキーと呼ばれるもので、押すとリストビューというメニューを表示することができる。

リストビュー

これがリストビュー。アプリや写真、音楽、動画といった各アプリ・コンテンツにワンタッチでアクセスできるリンクがリスト表示され、非常にわかりやすい。いわば道標のようなものだ。独特のインターフェースは、慣れていないと迷ってストレスを感じることがある。そんなとき、とにかくファンクションキーを押せば何とかなるのはありがたい。ちなみにリストビューはホーム画面で左から右に向かって画面をなぞることでも表示させられる。

ファンクションキーはこの他にもカメラ撮影時には物理シャッターボタンになったり、電話がかかってきたら着信/終話ボタンになったりと、様々な機能にも対応している。「困ったらファンクションキー」が、INFOBARの合言葉になりそうだ。

カメラ機能は約800万画素の裏面照射型CMOSセンサー。F値は2.0と非常に明るい

こちらがロック画面。カメラやメールなど一部機能はロック画面から起動可能

ホーム画面をもう少し詳しく見ていこう。

各アプリの上下に、「Communications」や「Google」といったバーが表示されているのがわかるだろうか。実はこれ、アプリをグループ別に整理するための名前なのだ。フォルダと言い換えればわかりやすいだろうか。

この画面の場合だと、「Communications」というフォルダに「メール」「Friends Note」の2つのアプリが収納されているということになる。グループごと格納したい場合は、「Communications」と書かれてある右のアイコンをタップすれば折りたたむことができるというわけだ。

ホーム画面

INFOBARはスマートフォンとしての基本的な機能をすべて備えた上で、新しいユーザー体験を提供するための様々なアイデアが盛り込まれた意欲的な機種だと感じた。

高スペックになるばかりで目新しさがなくなりつつあるスマートフォン業界の盛り上げに、一役買ってくれそうだ。

プロダクトデザインを監修した深澤直人氏(左)とKDDI田中社長(中央)、そしてインターフェースデザインを手がけた中村勇吾氏

(記事提供: AndroWire編集部)