さて、INFOBAR A02の最大の特徴ともいえるのが、独特の動きを見せるインタフェースだ。

このままだと普通なのだが……

こちらが通常の画面。INFOBARは従来のiida UIを踏襲して縦にアイコンパネルが並んでいるので、ページを送るためには指を下から上になぞるようにしてスクロールしてやるのだが、このスクロール動作の際にパネルがまるでゼリーのようにぐにゃっとつぶれるのである。

つぶれるのは画面が動いているときだけで、指の動きを止めたり指を離したりすると形は元に戻る。

まるでゼリーのようなアイコンパネル

擬音をつけるなら「ポヨンッ」という感じだろうか

この気持ちよさを静止画で伝えるのは非常に難しいのだが、とにかく今までにない新しい感触で、思わず何度もスクロールして遊んでしまった。スマホに慣れてしまった今、たいていの機種を触っても特に感動することはないのだが、今回のINFOBARのインタフェースには久しぶりに新鮮な驚きを得ることができた。この感覚が味わえる端末は希少なのではないだろうか。

ちなみにこのスクロール時のゼリーアニメーション、「酔う」という意見もあったようで、設定からオフにすることもできる。

オフにするとパネルがぐにゃぐにゃ動くことはなくなる

INFOBARは「Asphalt(アスファルト)」や「Wood(ウッド)」といったテーマを設定することができる。パネルデザインも変わるのが良い

テーマを変えてスクロールするとこんな感じ

もう一つ特徴的なのは、これまでのようにパネルをタップしてアプリにアクセスするのではなく、コンテンツを直接パネル化して貼り付けられるようになったということだ。

たとえば写真をアルバム単位で貼ったり、音楽パネルをタップすれば直接再生したりすることもできる。TwitterやFacebookならタイムラインを表示することも可能で、自分のライフスタイルに合わせたカスタマイズがより細かく行えるようになっている。

ピンチアウト操作でパネルの追加が行える

また、INFOBARではパネルを長押しすることで自由に場所を入れ替えることができるのだが、このときパネル同士がぶつかると「シャラン」と、なんとも言えない心地いい音が鳴る。実はこれ、コーネリアスの小山田圭吾氏がデザインしたもので、ガムランボールというバリの楽器の音色を使った効果音なのだ。この他にも端末内のサウンド(着信音など)はすべて小山田圭吾氏がデザインしているという。

とにかくINFOBARは使っていて気持ちのいい端末だ。外観、インタフェース、サウンドという3つのデザインがうまく噛み合った結果、これまでとはまったく違ったユーザー体験を実現できていると感じた。