こだわりを発揮できる豊富なBTOメニュー
これまでにもすでにBTOメニューについて触れてきたが、改めてその豊富な選択肢を確認しておこう。「Xcute 3770B75S-W8」という名前は、ほぼ構成をそのまま表している。CPUがIntel Core i7-3770を搭載しており、チップセットはIntel B75 Express。そしてOSはWindows 8というわけだ。この基本的な部分は変更されないものの、そのほかの部分は非常に自由度が高い。
まずメモリだが、本来標準で8GBのところがキャンペーンで16GBになっている。ここは原稿執筆時点で選択肢が存在しない。ストレージについてはSSD+HDDのツインドライブ構成を基本としているが、搭載するSSDの容量は120GBから480GBまで用意されている。HDDは500GB、1TB、2TBの3種類だ。SSDとHDDのそれぞれをどうパーティション分割するかについても指定できる。
グラフィックス機能は標準ではCPU統合のものを採用しているが、NVIDIA GeForceシリーズも選択できる。GeForce GT 620からGT 660 Tiまで7種が用意されているから、必要とする性能と予算に合わせて選択できる。光学式ドライブはDVDスーパーマルチドライブのソフト付属版とソフトなし版、ブルーレイディスクドライブ、ブルーレイコンボドライブという4種からの選択になる。
またCPUについてもIntel Core i7-3770とIntel Core i7-3770Kから選択できるし、OSもWindows 8とWindows 8 Proから選択可能だ。さすがTWO TOPだと思わされたのは、CPUクーラーに塗る熱伝導材を選択できるところだ。標準ではCPUクーラーに付属するものが使われるが、より熱伝導率が優れる「シルバーグリス Arctic Silver 5 (AS-05)」を指定することもできる。
スピーカー、サポート、オフィスソフト、セキュリティソフトについても選択できる。ケースファンや電源、キーボード、マウス、ディスプレイについては先に述べたとおり。おもしろいところでは、USBメモリも同時購入できる。旧マシンからのデータ移行用などに欲しい場合にはセットにしてもよいだろう。
単純にメモリ容量が少々変更できるというようなレベルではなく、ほぼ全体がカスタマイズできるのがポイントだ。自分にとって必要なものは全部入れ、不要なものはつけない。そんなこだわりを発揮した構成のマシンが手に入れられるのがうれしい。
さくさくキビキビの超快適マシン
試用機の構成は、CPUにIntel Core i7-3770を採用し、8GBのメモリと120GBのSSD+1TBのHDDというツインドライブを組み合わせたものだ。グラフィックス機能はCPU統合のIntel HD Graphics 4000を使用している。この構成でベンチマークを実施してみた。
Windowsエクスペリエンスインデックスでは、やはりグラフィックス機能のスコアが5.9と一番低くなった。これはIntel HD Graphics 4000としてはごく平均的な結果だ。ゲーム用グラフィックスは6.5となっており、バリバリの3Dゲームなどの利用は少々厳しいことがわかる。しかしプロセッサとメモリは8.0、プライマリハードディスクは8.1と非常に高く、キビキビと動く快適なマシンであることがわかる。
PCMARK 7の結果が良く、3DMark 11のスコアが平均程度ということからも、基本構成ではゲーミングマシンではないことがよくわかるだろう。ディスクアクセスについてはCrystalDiskMark 3.0.1で計測したが、なかなか良い結果が出た。
実際に使っていても、Windowsの起動/終了や、アプリケーションのインストールなどは非常に軽快だ。利用していてひっかかりを感じることはない。グラフィックスの成績が低めだとはいっても、普通にDVDの映像鑑賞をしたり、YoutubeでHD映像を鑑賞する分には全く問題のない範疇だ。家庭やオフィスでの一般的な利用を考えると、オーバースペックなくらいだろう。何をしても快適なはずだ。
■Windowsエクスペリエンスインデックス | |
プロセッサ | 8.0 |
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メモリ | 8.0 |
グラフィックス | 5.9 |
ゲーム用グラフィックス | 6.5 |
プライマリハードディスク | 8.1 |
■PCMark 7 | |
PCMarks | 6273 |
---|
■3DMark 11 | |
3DMarks | P787 |
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