ウェブページは縦でも横でもかなり見やすく、スクロールもスムーズ。KindleはWi-Fiの速度がiPadやGoogleタブレットよりも40%以上速いとうたっているが、たしかにページの切り替わりなどスピードは十分快適である。もっとも40%も違うかと言われるとそこまでの実感はないが……。
次はゲームだ。
ストアから「Angry Birds」をダウンロードして起動してみた。これも画面はかなり綺麗で、さすがにiPad mini以上の解像度を実現しているだけのことはある。処理スピードなどについては、Angry Birdsはあまり重いゲームではないので判断しにくいが、少なくともこの程度のカジュアルなゲームならまったくストレスなく遊べるレベルではある。スピーカーの音もなかなかもの。さすがのドルビーオーディオだ。
次に、忘れてはいけない、本の閲覧だ。
書籍は「本」からKindleストアに飛び、いつものAmazonアカウントを使って購入する。日頃からAmazonを利用していれば戸惑うことはないだろう。あまりアカウントをバラけさせず、なるべく共用したい人にもぴったりだ。
書籍は一度購入すればAmazonのクラウドストレージに保管され、端末から消してしまっても無料でダウンロードすることができる。回線の関係でKindle側でダウンロードするのが遅い場合は、PCでダウンロードしてからKindleを接続してファイルを移動してやればいい。その場合は「Documents」フォルダに放り込もう。
カラーページもモノクロページも7インチディスプレイで見る限りは美しく表示されており、読み込み速度も良好だ。ただし表示のクオリティは作品によっても違うだろうから一概には言えないのだが(ページをスキャンしてデータ化している場合は画質が荒くなることもあるだろう)。
で、色々遊んだ結果、ホーム画面に戻ると、こんな風にアクセスしたコンテンツのサムネイル(またはアイコン)がずらっと並ぶことになる。アプリや書籍、写真や音楽、さらにはウェブページまで、アクセス履歴が一目瞭然だ。よく使うコンテンツは、サムネイルを長押しすることでブックマークすることができ、画面右下のスターアイコンから簡単にアクセスできるようになる。
以上、Kindle Fire HDの使用レポートをお届けした。
電子書籍のイメージが強いKindleだが、こうして使ってみると驚くほど色んなことができる端末だということがわかる。アプリをインストールしてAndroidタブレットっぽく使うことはもちろん、ウェブの閲覧や音楽鑑賞、ゲームまで何でもござれだ。KindleとAmazonだけで生活のすべてがまかなえてしまうような日もそう遠くないのかもしれない。
(記事提供: AndroWire編集部)