ケース4:段階制を選択した場合
なお、スマホ割には、ソフトバンク、KDDI共に定額制と段階制の2種類のプランを用意している。
ケース1で紹介したのは定額制の場合だが、段階制を選ぶと料金がまた変わる。
ソフトバンク | KDDI | |
---|---|---|
月額基本使用料 | 0~4,935円 | 0~4,980円 |
月額ウェブ基本使用料(LTE NET) | 0~315円 | 0~315円 |
Wi-Fiスポット月額使用料 | 490円 | 490円 |
機種代金 | 1,650円(16GBモデル) | 1,650円(16GBモデル) |
合計 | 2,140円~ | 2,140円~ |
ご覧の通り、両社とも同じ料金となる。「0~」と表記されているのは、利用量に応じた段階制であるためだ。たとえば自宅の無線LANや、各社が提供しているWi-Fiスポットのみで使用し、3G回線やLTEを一切利用しなかった場合、月額基本使用料と月額ウェブ基本使用料(KDDIではLTE NET)はどちらも0円となる。
これを見て「あれっ?」と思った人も多いのではないだろうか。機種代金の1,650円は月割で同額が引かれて相殺され、0円になるはずである――と。
実はここにカラクリがある。
この1,650円は、機種代金から引いているのではなく、基本使用料+ウェブ基本使用料(KDDIではLTE NET)を合計した"サービス料"から引かれているのだ。
つまり、計算式としては、
1,650円(機種代金)+490円(Wi-Fi利用料)=2,140円
この2,140円は必ずかかる金額である。
基本使用料とウェブ基本使用料(KDDIではLTE NET)から1,650円が引かれることになる。
3GやLTEをまったく利用しなければ基本使用料+ウェブ基本使用料(KDDIではLTE NET)が0円なので、割引は「0円-1,650円=0円」となるわけだ。
これが「機種代金"実質"0円」のカラクリである。
逆にいえば、3GとLTEで合計1,650円分までは使っても0円になるので、月額料金は2,140円に抑えられる。
とはいえ、各社とも11.5MB程度通信すると上限である4,980円に達してしまうので(動画を一つ見れば達してしまうことも)、通常はWi-Fiオンリーで、3GやLTEは緊急用にたまに使う程度という人にしかこのプランはオススメできない。
緊急用で使うこともなく、完全にWi-Fiオンリーでしか使わないというのであれば、そもそもセルラーモデルを契約する必要がないわけだし。
最後に、ざっくりとまとめておこう。
* ソフトバンク、auスマートフォンを所持し、iPadの非所持者は、使っているキャリアのiPad miniを契約すればOK
* 固定通信割引を適用する場合は、auよりもソフトバンクのほうが有利
* ソフトバンク、auスマートフォン利用者ですでにiPadを所持している場合は、キャリアがソフトバンクならそのまま下取りに出してソフトバンクのiPad miniを購入すればオトク感が増すことも。キャリアがKDDIなら月額料金が1,000円安くなるためMNPも一考の余地あり(下取りの割引額に注意)。ただしKDDIとの契約解除に伴う解約料金等で逆に損する可能性あり
* docomoユーザーは、ソフトバンク、KDDIのいずれかにMNPすればiPad miniの月額料金が約1,300円安くなる。ただしMNPの解約料金等で逆に損する可能性あり
* 定額制と段階制では、通常はWi-Fiオンリーで、3GやLTEは緊急用にたまに使う程度という人以外は定額制にしておく方がお得