ケース2:ソフトバンクあるいはauスマートフォンを使いiPadを所持している場合

これまで使っていたiPadを下取りに出すことで月額1,000円の割引を受けられる「スマホ下取り割」がソフトバンクにある。この割引は下取りに出す機種により割引期間が大きく異なるという面がまるものの、ソフトバンクケータイとiPadをすでに使っているという場合は、当然そのままソフトバンクのiPad miniを契約し、古いiPadを下取りに出すのがもっともお得となる。

問題はauスマートフォンとiPadを使っていた場合だ。

この下取りサービスは、iPadを利用してさえいれば、スマホのキャリアは問わない。よってauからソフトバンクにMNPを利用して「スマホまとめて割」と「スマホ下取り割」を受けた方がお得に思える。実際の月額料金はどうなるだろうか。

auスマートフォン+iPad mini(KDDI) 月額4,795円
auからソフトバンクにMNP+iPad mini(ソフトバンク・スマホ下取り割あり) 月額3,725円
auケータイ+iPad mini(ソフトバンク・スマホ下取り割りあり) 月額4,775円

この通り、ソフトバンクへMNPを利用してスマホ下取り割を受けるのがもっとも安くはなるのだが、差額は1,000円程度。代わりにMNPのタイミングによっては解約料金が発生するし、機種代金の残額も支払わないといけないため、必ずしもお得になるとは限らないのだ。ちょうど2年契約の移行時期で、分割代金の支払いが終了するタイミングなのであれば一考の余地はあるだろう。

また、「スマホ下取り割」を利用することを前提にした場合に、下取りに出す機種によって、大きく割り引き期間が異なってくる。たとえば、初代iPadのWi-Fiモデルは1,000円の割引が最大2カ月に過ぎないのに対し、第3世代iPadのWi-Fiモデルは1,000円の割引が最大18カ月続く。

割引期間によってお得感も大きく変わるということもあり、キャリアの変更が面倒な場合、人によってはスマホとiPad miniのキャリアを統一せずに使ってもさほど問題はなさそうだ。

ケース3:ソフトバンクあるいはauスマートフォンのどちらも持っていない場合

docomoを使っているけど、iPad miniは欲しいという場合はどうだろうか。まず、携帯電話はそのままdocomoを使いながら、iPad miniだけ新規で契約したときの料金プランを見てみよう。

ソフトバンク、KDDI、共にスマホ割引が適用されないため、料金は以下のようになる。

ソフトバンク KDDI
月額基本使用料(2年間) 5,460円 5,460円
月額ウェブ基本使用料(LTE NET) 315円 315円
Wi-Fi SPOT使用料 0円 0円
合計 5,775円 5,775円

どちらを契約しても同じである。ではMNPを利用すればどうなるかというと、ケース1の料金になるので、データ定額プランの月額基本使用料は約4,400円となり、1,300円ほどお得になる。しかし、ケース2で述べた通り、MNPには諸々の費用が発生するため、結果的に高くつくということも考えられる。何でもかんでもMNPしてキャリアをそろえれば得をするというわけではないのだ。