Windows 8にこそバックアップソフト

現行のWindows OSであるWindows 8は、バックアップ機能を備えているが、個人用ファイルを対象にしており、従来のフルバックアップ機能と併用することができない。詳しくは以前の記事をご覧いただきたいが、ポイントはフルバックアップを作成するアプリケーションが、これまで以上に重要な存在になるという点だ。

個人用ファイルが重要なのは理解できる。だが、デスクトップアプリを再インストールし、アプリケーションの再設定を行うことを踏まえると、フルバックアップデータを作成するアドバンテージの大きさはあらためて説明するまでもないだろう。Windows 8を使用する場合、これまで以上にフルバックアップソフトが欠かせないのである(図01)。

図01 Windows 8の「ファイル履歴」。フルバックアップ機能である

そこで試してほしいのが、Windows 8への正式対応を果たした「HD革命/BackUp Ver.12 Windows8対応」だ。従来の「HD革命/BackUp Ver.12」をベースに、Windows 8への対応や一部機能の変更を加えているが、基本的な内容は同じである。本アプリケーションでは、OSが起動しなくなった際にDVDメディアからWindows PE(Preinstallation Environment:プレインストール環境)を起動し、その上でバックアップや復元を実行できるが、新たに64ビット版Windows PEを収録し、使用しているWindows 8のバージョンによって選択が可能になった。

また、64ビット版Windows PEを収録することで、64ビット環境でのGPT(GUIDパーティションテーブル)化したシステムドライブの復元を一度の操作で終えることが可能になり、作業効率も格段にアップしている。3テラバイトHDD(ハードディスクドライブ)が一般的になりつつある現状を踏まえると、MBR(マスターブートレコード)ディスクではなく、GPTディスクとして使用するのが現実的だ。このことを踏まえても有益な改善ポイントと言える(図02)。

図02 製品DVD-ROMからコンピューターを起動すると、32/64ビット版のWindows PEを選択できる

「HD革命/BackUp Ver.12 Windows8対応」は従来と同じく、Professional/Standard/Basic版と機能によって異なるラインナップが用意され、パッケージ版やダウンロード版といった構成に変わりはない。なお、機能自体は過去の記事で紹介しているので、こちらのリンクや発売元であるアーク情報システムのWebサイトを参照してほしい。それでは「HD革命/BackUp Ver.12 Windows8対応」を用いて、Windows 8のバックアップから復元まで、一連の操作方法を紹介する。

「HD革命/BackUp Ver.12 Windows8対応」