最大の特長、スマート指紋センサー

スマートフォンは多機能であるがゆえに、紛失したときの損害がとても大きい。したがって一般的にはパスワード認証やパターン認証など、アンロック方法にいくつものバリエーションが存在する。しかし、どの方法も他人のなりすましを予防できるものではなく、万全とは言えないのが現状である。そうした中で、唯一安全と断言できる方法がある。それが、富士通モバイルコミュニケーションズが提供する「スマート認証センサー」だ。このARROWS efにも標準搭載されている。この機能により、ユーザは背面に装備されたセンサーを指でなぞるだけで、安全にかつ簡単に端末にログインすることができる。

10本までの指を登録できる。足の指でも可。登録方法は、実際にセンサーを指でなぞるだけという簡単なものだ

センサーによる指紋認証の精度はかなり高い。試しに登録した指の隣の指で、数十回ほどログインに挑戦してみたが、当然ながら成功しなかった。そこで登録した指でなぞったところ、即座にアンロックできた。本機能では、万が一のときのためにパスワードやパターンでもアンロックできるようになっている。しかしその必要性はほとんどないに等しい。それだけ、このスマート認証センサーが完成されているからだ。

初心者でも簡単に使えるエコモード

ひと頃、フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換えたユーザが一様に口にしていたのが「スマートフォンはバッテリがもたない」という言葉だった。しかし最近のモデルはバッテリが大容量になったことに加え、スマートフォン側にもバッテリを長持ちさせる工夫が施されていることが多い。本端末も「NX!エコ」と呼ばれるエコモードを搭載しており、ワンタップで簡単に起動できるようになっている。起動させると、通信やディスプレイの明度などが制限され、バッテリを長持ちできる仕組みだ。

「タイマーエコモード」は、時間帯でエコレベルを自動調整できるというもの。学校の授業時間や会社の勤務時間など、普段スマートフォンを操作しない時間帯が決まっている人は、あらかじめここで設定しておけばバッテリを無駄に消費することがなくなる。「電池残量エコモード」では、設定した電池残量を切ると自動的にエコモードに切り替わる。ふたつのモードを同時に利用することも可能だ。

NX!エコの利用イメージ。タイマーエコモードではふたつの時間帯をプリセットできる。電池残量エコモードと併用することも可能

エコモードのレベルは3パターン用意されており、ディスプレイを暗めにする/CPUの利用を抑える/通信をオフにする、などにより省エネを実現する。上級者向けには、各設定を細かくカスタマイズできる「オリジナルエコモード」も用意されている。そのほかエコモードとは別に、本体の「設定」から行える「持ってる間ON」「水平時すぐにスリープ」という省エネ機能も存在する。前者は端末を手に持っている間(端末が動きを探知している間)はディスプレイを常時点灯するというもの。後者は端末を水平にすると約5秒後に自動でスリープ状態になるというものだ。省エネ機能が充実している本端末なら、バッテリのもちに不満をもたずに済むことだろう。

NX!エコとともに、持ってる間ON、水平時すぐにスリープの両機能もぜひ活用したい