アプリ側で書籍を閲覧
本を購入したらアプリで閲覧してみよう。起動すると、「クラウド」の画面に購入したもの一覧、「端末」画面には購入時に配信先をその端末に設定した本がダウンロードされている。もちろん、現在端末にない本も、クラウドからダウンロードして閲覧することが可能だ。
ビューアとしての機能は、これまでに使われている国内の電子書籍ビューワアプリと似たような印象。画面の左寄りをタップでページが進み、右寄りで戻る。中央付近をタップするとメニューが表示され、文字サイズや明るさ・表示色などを多少カスタマイズすることができる。読みかけの位置はクラウドで同期され、別の端末で開いた時にも同じ位置から読み始められる。しおり・メモも同じく、どの端末からも参照が可能だ。
また、Twitter/Facebookとの連携機能も搭載。本文中から選択した部分を引用し、連携したアカウントに投稿が可能だ。アカウント設定はホーム画面の「設定」から「ソーシャル・ネットワーク」メニューで行う。「ページめくりアニメーション」機能もあるが、今のところ日本語書籍では正しく動作しないようだ。
全体的に、操作感は軽く、ストレスなく読み進めることができる。ふりがなや禁則など、日本語独自の表示ルールについても、今回見た限りでは問題ないようだ。"本"として違和感なく読める状態と言っていいだろう。ただしiPadの場合は、周囲の照明環境によっては表面の反射で文字が見えにくくなる場合がある。
付加的な機能として、Kindleを利用するとクラウド上で「パーソナル・ドキュメント」というスペースが提供される。これは自分の手持ちのデータをアップロードしておけるスペースで、ここに入れた書類をいつでもKindleアプリで閲覧できるというものだ。対応形式はMS Word/HTML/RTF/PDF/Kindleフォーマットなど。設定にある「Send-to Kindle Eメールアドレス」にファイルを添付して送ることで保存することが可能だ。アカウントの登録アドレスまたは事前に承認したアドレスからの送信に限って受信でき、現時点で上限5GB(1点当たり50MB以下)まで利用することができる。