以上のプレゼンテーションを踏まえた上で、シャープの新製品7機種を見ていこう。
まずはKDDI向けに提供する「AQUOS PHONE SERIE SHL21」。
これは4.7インチの液晶と約1320万画素のカメラ、光学手ぶれ補正を備えた機種で、2040mAhの大容量バッテリーを搭載し、au LTEにも対応する。注目は「ダイレクトウェーブレシーバー」で、これは空気の振動ではなくパネル面の振動で音声を伝える技術。これにより雑踏の中でも明瞭な通話を実現している。
同じくKDDIに提供されるのが、「AQUOS PAD」。前述の新世代ディスプレイIGZOを搭載し、「片手で握れる幅(106mm)」と280gという「超軽量」にこだわった新型7インチタブレットだ。au 4G LTEに対応している他、IGZOの優れたタッチ感度を活かしてペンによる手書きを楽しむことができる「Pen Flow」機能も搭載。「書メモ」「書ノート」といった手書きアプリがデフォルトでインストールされている。従来比で約2.5倍の電池持ちを実現しているのもポイントだ。これもIGZOの省電力化の恩恵である。
docomoに提供されるのは、「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」。AQUOS PHONEとしては唯一IGZOを搭載しており、やはりIGZOの省電力化により"ハイパフォーマンス"と"スタミナの両立を実現。「Smart 2Days」のキャッチコピーの通り、2日間使えるのが売りだ。また、1630万画素のカメラと光学+電子+声によるトリプル手ぶれ補正も備えている。
ん……声? 「声で手ぶれ補正」とはいったいどういうことなのか。
実はこの機種、本体に触らずに声で支持するだけで写真を撮れる「Voice Shot」という機能を装備しており、触らないから手ぶれもしないというわけなのだ。他にも同機種は新しいインターフェースに意欲的に挑戦しており、たとえば背面を指でトントンとダブルタップするだけで音声認識モードに入り、声でロック解除やアプリの起動などが行える「Finger Step & Voice awake」という機能も備わっている。
その他、「Pen Flow」や「ダイレクトウェーブレシーバー」にも対応しており、まさに"全部入り"の機種である。この他、防水のフィーチャーフォン「docomo STYLE series SH-03E」も発売予定だ。