「ALIENWARE X51」はスリムデスクトップのため置き場所に悩む必要はなく、手持ちのディスプレイやキーボードを活かして手軽に使い始めるもよし、大型ディスプレイやゲーミングキーボードと組み合わせてこだわりの環境を構築するもよし――と、非常に扱いやすいモデルだ。

"扱いやすさ"のひとつとして指摘しておきたいのは、縦置き・横置きのどちらにも対応するということだ。縦にしてデスク上の壁際や足下に置いてもよいし、横にして棚の中などに置いてもよい。この横置きは、「横倒しにしても動作に問題がない」というだけではなく、正面についたエイリアンのフェイスマークを回転させ、初めから横置き向けにデザインされたマシンであるかのように設置することも可能。ゲーミングPCでは「かっこよさ」も大きなポイントになるだけに、細かいこだわりがうれしい。

横置きにしてエイリアンの顔を回すこともできる

こちらは縦置き時のフェイスマーク

縦置きした際の形は、フロントカバー上部と底面が両方とも上向きのV字になっている。両サイドパネルには吸排気口が設けられていないが、天面側もトップカバーの奥がメッシュになっており、上下両面でメッシュ部を利用して空気が回るように設計されている。

天面奥と底面はV字方のメッシュ加工が施されている

サイドに吸気口はなく、全体が後ろ下がりのデザインだ

標準付属のマウスやキーボードはごくシンプルなものだが、別途ゲーミングキーボードなどを購入するならばいっそ「ALIENWAREデバイス」を同時購入してしまうというのもオススメ。キーボードは基本的なキー配列はごく標準的ながら、ショートカットやマクロ登録に使えるキーがたっぷり用意されたゲーミングモデルで、キーの奥側にエイリアンフェイスがあり、左右にはオーディオコントロールのボタンが並ぶ。キータッチは硬くも柔らかくもなく、ほどよい手応えでしっかりと押し込めるタイプだ。マウスは解像度切り替えボタンを搭載。もちろん、ホイールの手前にはエイリアンフェイスがある。

「ALIENWAREデバイス」のキーボードとマウス

ディスプレイは一見スタンドのデザインが特徴的なだけに見えるが、実は背面側にロゴとエイリアンフェイスがある。ケーブルを処理するためのカバーも付属しており、なかなか扱いやすいものだ。

専用ディスプレイは背面にエイリアンフェイスが! もっとも、上部の「ALIENWARE」シールは通常は添付されず、スタンド部のエイリアンフェイスのみが「ALIENWARE」であることを示すものになる

ディスプレイ、キーボード、マウスをそろえるとかなりの迫力だ

ディスプレイ以外のエイリアンフェイスは、本体のものも含めて光る。キーボードはキーを取り付けた内側が光るし、本体はサイドパネルのクリアパーツ部も光る。色の切り替えも専用ユーティリティで可能だ。少し暗くした部屋で気分を出しながらゲームを楽しみたい――というユーザーには楽しめる仕掛けだろう。

本体サイドパネル、エイリアンフェイス、キーボード、マウスにはイルミネーション機能を内蔵

イルミネーションのカラー設定はユーティリティから自由に行える

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