これにともない、NFCへの決済サービスの国際化も図る。まずは米MasterCard Worldwideと提携し、ドコモがおサイフケータイ向けに提供しているクレジットサービス「iD」と、MasterCardのモバイル決済「MasterCard PayPass」を連携させる。これにより、ドコモのNFC対応スマートフォンでiDを利用する際に、既存のPayPassリーダーライターにかざして支払いを行えるようになる。

MasterCardのPayPass対応店舗で、iDを使った支払いができるようになる

PayPassリーダーライターは世界41カ国に50万カ所に設置されており、海外でそのまま決済が可能になる。もちろん、既存の国内のiDリーダーライター(56万台)でも従来通り利用可能だ。海外で利用可能になるのは13年度上半期の予定だ。

ゲストにはMasterCard WorldwideのAsia/Pacific, Middle East & Africa President、Vicky Bindra氏が登場。今後、4,000万台を超えるNFC Type A/B対応リーダーライターが登場するとして、両社で協力して利用環境の拡大などを図っていく意向を示している

PayPassに加え、韓国ロッテグループなどで使えるCashbeeもサポートし、海外での利用環境を拡大する

PayPass対応のNFC Type A/Bリーダーライター(左)。右は韓国のCashbeeリーダーライター

ハイスペックからコラボレーションモデル、iモード携帯まで

会見で加藤社長が紹介した新端末は4機種。1機種目は、「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」。最大の特徴は、シャープの新液晶技術「IGZO」を採用したディスプレイを搭載した点。4.9インチHD液晶を採用し、2,320mAhのバッテリを搭載する。クアルコムのAPQ8064 1.5GHzクアッドコアを搭載し、OSはAndroid 4.0。下り最大100MbpsのXi、テザリング、防水・防塵、おサイフケータイ、NFCなどを搭載する全部入り端末で、「まさに極上の1台」と加藤社長。

AQUOS PHONE ZETA

IGZO液晶を搭載し、低消費電力、高輝度、高解像度を実現

2機種目は「GALAXY SIII α SC-03E」。人気モデルGALAXY SIIIに対して、1.6GHzのクアッドコアCPU「Exynos 4412 」を搭載してスペックを強化。下り100Mbps、おサイフケータイ、テザリングなどをサポートする。現在最新のAndroid 4.1も搭載する。

GALAXY SIII α

クアッドコア化してスペックを強化

3機種目は「Xperia AX SO-01E」。4.3インチHD液晶を搭載するコンパクトな端末で、アーク形状を採用することで持ちやすくした。防水対応ながら8.7mmの厚さも実現。プロセッサは1.5GHzデュアルコアCPU「MSM8960」、100MbpsのXi、テザリング、おサイフケータイ+NFCなどに対応する「全部入りのXperia」(同)だ。OSはAndroid 4.0。

Xperia AX

全部入りのXperia