メモや辞書、カレンダーの変更点

ほかにもv10.8.2では数多くの改良が施されている。

たとえば、「メモ」アプリの場合。従来は編集日が新しいものが自動的に最上段に表示されていた。しかし、v10.8.2からは編集日に加えて「タイトル」「作成日」でも並べ替えられるようになっている。

「メモ」アプリは、「編集日」に加えて「タイトル」や「作成日」でもメモを並べ替えられるようになった

Mountain Lionの「辞書」は、これまでも国語/英和/和英/Wikipediaのほかに英英やスペイン語辞書などが利用可能だったが、それにフランス語辞書が加わった。環境設定で[Multidictionnaire de la langue francais(フランス語)]にチェックすることで利用可能になる。検索結果もフランス語で出てくるので仏和辞書の代わりにはならないが、フランス語を勉強している人には結構ありがたい機能ではないかと思う。

「辞書」はフランス語辞書が追加されている。検索結果もフランス語なので敷居は高いが、フランス語学習者にはありがたい機能では

「カレンダー」は、カレンダーリストの表示方法が若干変更されている。これまでは[iCloud][共有][照会]という具合に項目が分かれており、他のiCloudユーザーのカレンダーを共有した場合は[共有]に分類されていた。またアップル公式の祝日データ「日本の祝祭日」などは[照会]に分類されていた。しかし、v10.8.2からはそれらがすべて[iCloud]に分類されるようになっている。さらにそれらの共有・照会カレンダーの右横に扇形のアイコンが表示されるようになり、それをクリックすると吹き出しで詳細情報を参照できるようになった。「日本の祝祭日」のような照会カレンダーの場合は、その吹き出し内に共有ボタンが表示され、それをクリックすることでカレンダーのリンクをメールやメッセージで送信したり、Facebookで投稿したりすることも可能だ。

v10.8.1のカレンダー(左)と、v10.8.2のカレンダー(右)。カレンダーリストの表示が変更になっている

v10.8.2のカレンダーでは、共有・照会カレンダーの右横に扇形のアイコンが表示され、それをクリックすることで詳細情報を確認できる。照会カレンダーを友達とシェアするのも簡単

このほかにもv10.8.2は、通知センターでツイートする際にURLを短縮してくれたり、音声入力の対応言語にスペイン語やイタリア語、中国語、韓国語が追加されるなど、さまざまな改良が加えられている。詳細はApp StoreのOS X Mountain Lionページに「バージョン10.8.2の新機能」として記載されているので確認しておこう。使い勝手をよくする機能がほとんどなので、Mountain Lionユーザーにはぜひアップデートをおすすめしたい。

音声入力の対応言語にスペイン語やイタリア語、中国語、韓国語が追加された。英語(カナダ)やフランス語(スイス)、スペイン語(メキシコ)といった具合に、地域ごとに選択肢がきめ細かく設けられている