今秋、EIZO(ナナオ)の液晶ディスプレイ、FlexScanシリーズに新モデル5製品が加わった。パネルサイズは23型~27型までで、駆動方式はIPSとTNの二通りを用意する。すべての製品に共通するのは「疲れ目の軽減などエルゴノミクス機能を強化した」という点だ。

これまでEIZOのモニタは高品位表示と多彩な調整機能でユーザーに快適さを提供していたが、最近では自動調光などのインテリジェント機能を強化することによって、モニタを使用する人の負荷(調整の手間、目の疲労、余剰な電力消費によるコスト増など様々な方面での負荷)を軽減することにも腐心している。

今回の新モデルはこうした方向性をより強く打ち出し、今後のFlexScanの指標とすることを広くアピールする意味があるのだろう。ここでは上記5製品の中から、ボリュームゾーンとなるであろう24.1型ワイドのIPS液晶パネル搭載機「FlexScan EV2436W-FS」(以下、EV2436W)を取り上げることにする。

FlexScan EV2436W-FS(本体カラーはブラックとセレーングレイを用意。写真はブラック)

■主な仕様 [画面サイズ] 24.1型ワイド [駆動方式] IPS方式 [画面タイプ] ノングレア(非光沢) [表示解像度] 1,920×1,200ドット [視野角] 水平/垂直とも177度 [輝度] 300cd/平方メートル [コントラスト比] 1,000:1 [応答速度] 6ms(中間階調域) [映像入力] DVI-D(HDCP対応)、DisplayPort(HDCP対応)、D-Sub [本体サイズ/重量] W552.5×D245.5×H376~534mm(横表示)/6.7kg [直販価格] 54,800円
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