TwitterとFacebookのサポート

TwitterとFacebookのサポートは、記事の投稿に関してのみ行われる。Twitterへの投稿(ツイート/つぶやき)は、本文に「~とつぶやく」または「~とツイート」を付けくわえて話しかければOK。位置情報付きでツイートしたければ、「~と位置情報付きでつぶやく」などと、「位置情報」という言葉を含めればいい。Facebookも同様に、末尾を「~と投稿」や「~とウォールに書いて」とすれば、確認のあと自分のウォールに書き込まれる。

この2つの機能、SNSへの投稿を気軽に処理してくれるものとして歓迎するが、ひとつ未解決の課題が浮かび上がった。個人の発音特性による"認識のクセ"の補正ができない、という点だ。筆者は滑舌がいまひとつのせいか、何度「ウォールに書き込んで」と話しかけても「ボールに書き込んで」と認識されてしまった。Siriもデビューから1年、そろそろ日本語入力システムの単語登録的な機能の実装が検討されていい時期なのではなかろうか。

Facebookに投稿すべく、Siriに「自分のウォールに髪の毛切って頭サッパリと書き込んで」と話しかけたところ。必要な部分だけを投稿することに成功した

かなりの確率で「ウォール」のはずが「ボール」と判断されるなど、認識精度は話者の滑舌やイントネーションに大きく左右する。そろそろ単語登録的な機能の実装が開始されてもいい時期では?

改良という点では、プロスポーツ情報を提供するサービスも俎上にのぼるはず。野球やサッカーの試合結果をたずねると、得点などの状況込みで最新の情報を教えてくれるのはいいが、現状対応するのが米国のチームのみ、たとえば「タイガース」についてたずねると、阪神タイガースではなくデトロイト・タイガースの試合結果が帰ってくる。ジャイアンツも、読売ジャイアンツではなくサンフランシスコ・ジャイアンツだ。これでは、日本語の質問を受け付けてもらえてもありがたみはない。

ほかにも、特定地点付近の生活情報を調べてくれる「ローカル検索」、映画のレビューや上映時間、レストランのメニューや口コミ情報など、日本での提供が見送られたサービスは少なくない。サービスは準備でき次第提供開始ということなのかもしれないが、iOS 6に対する期待値が高かっただけに、惜しまれる点だ。

阪神タイガースの試合結果をたずねるつもりが、デトロイト・タイガースの試合結果が報告された……

日本の野球については答えてくれないが、NFLの情報は押さえられている。アメリカのプロスポーツファンにはたまらない機能かも?