Siri

音声アシスタント機能の「Siri」は、従来のiPhone 4Sにくわえ、新しいiPad(第3世代)でも利用可能になった。9月12日のイベントで発表されたiPhone 5と新しいiPod touch(第5世代)にも対応していることから、デュアルコアApple A5以上のSoCを搭載したiOSデバイスが要求スペック、と考えてよさそうだ。

今度のSiriは、かんたんにいえば受け付ける質問/依頼のバリエーションが増えている。プロスポーツに関する質問、TwitterとFacebookの投稿依頼、上映スケジュールや出演キャストなど映画に関する質問は、iOS 5のときにはできなかったものだ。

アプリの起動に対応したことも、重要なトピックだ。アプリ名に続けて「を起動」または「を起動して」を加えて話しかければよく、一致するアプリがインストールされていればそのまま起動される。いちいち「××を起動しますか?」などと確認されないので、特にストレスは感じない。

Siriの高い解析能力により、アプリ名を和英混在で発音しても高確率で認識されるので、IP電話アプリ「050 plus」は「ぜろごーぜろぷらす」と発音すればいい。ただ、英語の単数/複数形の違いには寛容ではないらしく(日本語は曖昧だ)、「Angry Birds」は「あんぐりーばーど」では認識されず、「あんぐりーばーず」と発音しなければならなかった。

アプリは別名でも起動できた。たとえば、「連絡先」は「アドレス帳」としても起動できたし、「マップ」は「地図」で認識された。「Safari」も「ブラウザ」で問題ない。この仕様は実用的、かつAppleらしい配慮といえる。……続きを読む

人気ゲーム「Angry Birds」を起動しようと、Siriに「あんぐりーばーどを起動して」と話しかけたが……認識されず、聞き返された

Safariはブラウザ、連絡先はアドレス帳など、アプリによっては別名で起動することもできる