テザリングについて
まず、iPhone 5のテザリング対応について。テザリングとは、スマートフォンなどを親機として、パソコンやゲーム機器などに接続して、インターネットが利用できる機能のことで、iPhone 5の発表当初、テザリング機能に対応するのは、au版のみと思われてきた。それに対し、孫氏がコメントするTwitterアカウント@masasonには、テザリング機能対応の是非についての問い合わせが数多くきたという。
この件に関して、9月18日深夜、同氏はTwitter上で「検討しましょう」と回答したが、その回答にもTwitterユーザーは納得できず、「何をどう検討するのか」「その検討は政治家の言う検討すると同じ意味合いなのか」といったコメントが寄せられた。
それに対する答えが今回の会見で示された。孫氏は一言、「私の答えは『やりましょう』であります」。孫氏はこれまでTwitter上で述べてきた「やりましょう」発言に対し、「私にとって『やりましょう』は公約に等しいものだと認識しております」とし、テザリング実施への決意を表明した。
具体的なスケジュールは、受付開始が9月21日、サービス開始は2013年1月15日からとなる。サービスは「テザリングオプション」として提示され、月額525円、iPhone 5を含むLTE対応スマートフォン購入者が対象となり、特典としてこのオプション利用料が2年間無料となる。ただし、テザリング利用については、ネットワークへの負荷を考慮し、auと同じく毎月7GB制限が設けられる。
「24時間通話定額」「LTEスマホBB割」
次は「24時間通話定額」について。同サービスは、LTE対応スマートフォンからソフトバンク宛に電話をかけたときに、月々500円で24時間話し放題となるサービス。申込は9月21日からで、サービス開始は2013年1月15日からとなる。
「LTEスマホBB割」も実施する。同サービスは、iPhone 5などの4G/LTEスマートフォンを「パケットし放題フラット for 4G LTE」または「パケット定額 for 4G LTE」を契約して購入し、さらに、固定通信サービス「ホワイトコール24」「ホワイトBB」「ケーブルライン」「ひかりde トークS」のいずれかに加入したユーザーが対象となる割引サービス。これらの条件を満たすことで、スマートフォンのパケット定額料が2年間、毎月1,480円割り引かれる。iPhone 5で同サービスを利用した場合、パケット定額サービスの利用料は毎月3,980円になる。
これはKDDIで提供している「au スマートバリュー」と同類のサービスとなる。明らかにKDDIを意識した料金・サービス展開となっており、もし、KDDI側が対抗措置をとってきた場合でも、「何でもありのソフトバンクですから」と孫氏は述べた。