左側面の扉を開けると内部にアクセスできる。開くと、まずグラフィックスカードが目につくだろう。Mini-ITXのマザーボードを床に対して平行に取り付けられているため、真ん中に浮いたような形になっている。普通のタワーケースの場合は、扉を開けた後で横倒しにして作業するが、このマシンの場合は倒さずに立てた状態で作業する。
底には電源と3.5インチベイが取り付けられている。マザーボードはちょうど電源の上に乗る形になっており、電源側にあたるボードの裏面にmSATAポートがあり、レビューした試用機ではキャッシュ用の64GB SSDが取り付けられていた。
グラフィックスカードはGeForce GTX 660 Tiを搭載。BTOでは、オンボードグラフィックスを使うこともできるし、Radeonも選択できる。BTOメニューにある最上位パーツはGeFroce GTX 680。Mini-ITXというフォームファクタを採用しながらハイエンドのグラフィックスカードが取り付けられるのは、この特殊なケースならではの利点だろう。大型のファンが取り付けられている風通しのよいケースだけに、熱の問題もなさそうだ。
CPUは、試用機ではIntel Core i7-3770(3.4GHz)を搭載していた。CPUもBTOメニューが豊富で、Celeron G440からCore i7-3770Kまで用意されている。ローエンドで安価なモデルからハイエンドモデルまで自由に選択可能だ。
CPUクーラーは、標準で水冷の「Corsair CWCH60」を搭載する。BTOで空冷にすることも可能だが、試用機では水冷ユニットを採用した標準仕様となっていた。排熱は背面に向かって行われる。ケースファンやVGAファンなどファンも多く設置しているため水冷ユニットを採用したからといって静音性が高いというわけではないが、しっかりと冷やしてもらえるのは心強い。