電源を入れると、レンズ部が約28mmせり出し、約1秒で液晶モニターが表示されて撮影スタンバイの状態になる。撮影モードはオートからマニュアルまで全10モードに対応し、天面のモードダイヤルによって素早く切り替えができる。

AFは、これまでと同じく一般的なコントラスト検出方式を採用する。シャッターボタンの半押しによってスムーズに作動し、ワイド側だけでなく、ズームのテレ側でもAFスピードに大きなストレスは感じない。ただし、マクロモード選択時はやや遅くなる。

AF測距モードは、自由な位置に動かせる1点測距のほか、23点測距、顔認識、追尾AFに対応する。またマニュアルフォーカスを選んだ場合は、背面の「FOCUS」レバーをスライドすることで、画面の拡大表示を見ながら手動によるピント調整が可能になる。

1点測距モードでは、AFエリアを自由な位置に動かせる。AFエリアの大きさの変更も可能だ

シーンモードは「ペット」や「ガラス越し」「逆光補正HDR」など全16シーンが用意される

新しい撮影機能としては、設定した一定の間隔で自動的にシャッターを切るインターバル撮影や、水平および垂直の傾きを検知する電子水準器を搭載する。連写は、メカシャッター使用時で最大約11コマ/秒に対応。電子シャッターを利用した約60コマ/秒の速度優先モードも利用できる。

特殊なエフェクトを加えて撮影する「クリエイティブコントロール」については、全16種類がそろっている。中でも、露光中に自動的に絞り値を変化させて、ソフトなボケ味を表現する「露光間絞り(アポタイゼ―ション)」と、露光中にフォーカス位置を変化させて独自のボケを作り出す「露光間デフォーカス」は、他社モデルにはあまり見られない凝ったエフェクトだ。また、撮影後にエフェクトを適用する「クリエイティブレタッチ」は全14種類が用意される。

「カスタムセット登録」では、カメラの設定状態を記憶でき、好きなときに素早くその状態に復帰できる

背面のFnボタンには、フォトスタイルや測光モード、フォーカスエリアなどから好きな機能を割り当てられる