まずは、ICONIA TAB A700の本体デザインを見てみよう。フットプリントはW260×D175mmと、B5サイズと同程度だ。2012年4月に発売されたエントリー向けAndroidタブレット「ICONIA TAB A200」とまったく同じである。

本体背面はシンプルなデザインだ。用意されているボディカラーはブラック(32GBモデル)とシルバー(16GBモデル)の2種類。樹脂製のボディにラバー風のコーティングが施され、さらにドットパターンを刻み込んだパンチング仕上げとなっている。この加工によって指紋や油脂による汚れが目立ちにくくなっており、さらにグリップ感を高めるというメリットも併せ持っているのだ。

ぱっと見はごく普通のタブレット

ラバー風コーティングとドットパターンが施された本体背面。光沢を抑えた控えめな色合いにより、落ち着いた印象を与えるデザインだ。背面上部には500万画素のカメラを配置

本体重量は約665gと、10.1型タブレットとしては標準的な重さだ。片手で使い続けるぶんには少々重いかもしれないが、あまり気になるレベルではない。映像をじっくり楽しむ際は片手で持ってウロウロすることはないので、実際には問題ないだろう。

高精細な画面をエントリーモデルと比較

液晶ディスプレイはマルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルで、解像度はWUXGAの1,920×1,200ドット。これまで、10.1型液晶のタブレットは一般的に解像度が1,280×800ドットだったが、それと比べて映像や写真などをより精細に映し出せるのが魅力だ。電子書籍やWebページの文字もはっきりと表示され、非常に読みやすい。

液晶ディスプレイの比較(画像のクリックで拡大表示)。写真上がICONIA TAB A700、写真下がICONIA TAB A200。どちらも画面サイズが10.1型の光沢タイプだ。解像度はICONIA TAB A700が1,920×1,200ドット、ICONIA TAB A200が1,280×800ドットで、その差は歴然。ICONIA TAB A700の液晶では、映像や文字がシャープに映し出される。Webページの比較的小さな文字が読みやすいのは、大きなアドバンテージだろう。視野角も広く色味も鮮やかだ

もう1つ比較。

写真左がICONIA TAB A700、写真右がICONIA TAB A200。精細さの違いは言うに及ばず、ICONIA TAB A700のほうが画面の色温度が低い点に注目。色温度が低くなると基本的に目への刺激が減るため(個人差はある)、長時間の使用にはICONIA TAB A700が向いている

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