レンズの外装は樹脂素材で、マウント部には金属を採用する。薄型軽量だが剛性感は高く、高品位な雰囲気さえ感じられる。鏡胴部にはAF-MFの切り替えスイッチを備え、前部にはフォーカスリングを装備する。

レンズ構成は、非球面レンズを含む4群6枚となる

ステッピングモーター(STM)によるAFの駆動は、超音波モーターを採用した従来の多くのUSMレンズに比べると少々遅め。ストレスを感じるほどではないが、EOS 5D Mark IIIのキットレンズ「EF24-105mm F4L IS USM」の快適なAF駆動に比べると、一歩見劣りがする。STMだから遅いというより、あくまで本レンズの性能だろう。

また、フォーカス駆動の際は、ククッという小さな作動音が聞こえる。同じSTMレンズでも、リードスクリュータイプの「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」はほぼ無音でAFが作動するが、このEF40mmはSTM+ギアタイプのため、完全な静音にはなっていないようだ。

最短撮影距離は0.3mで、最大撮影倍率は0.18倍

オプションの金属製レンズフードを装着した状態

マニュアルフォーカスの操作については、従来のEFレンズのような機械的に連動した駆動系ではないため、リングの感触は軽め。回すと両端で止まらずにクルクルとどこまでも回転する。距離目盛りがない点ももの足りなく思う。ただ、こうした使い勝手面の不満や不足は、圧倒的な薄型軽量とトレードオフであること考えれば、個人的には納得できる範囲だ。

撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/160秒) / 露出補正:+1.6/ 感度:ISO100 / WB:オート (オリジナル画像を見る:5,760×3,840ドット)

撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/5000秒) / 露出補正:±0/ 感度:ISO100 / WB:太陽光 (オリジナル画像を見る:5,760×3,840ドット)