映像視聴以外の用途でこの横長ディスプレイを有効活用できるかは、複数のウィンドウをいかに効率よく扱えるかにかかっている。
たとえばWebサイトを全画面で閲覧すると、コンテンツがWebブラウザの中央や左寄りに凝縮されているかのように見えてしまう。そんなときは、独自の「東芝スプリットスクリーンユーティリティ」を使用することで、複数のアプリケーションウィンドウを簡単に左右に整列させて、効率的にWebコンテンツなどを閲覧することが可能になる。
動画を見ながらWebブラウジングしたり、Webサイトで調べ物をしながら資料を作ったりなど、横長の画面を余すことなく活用できるだろう。
ウィンドウを並べるときのレイアウトパターンは、あらかじめ用意されている設定プロファイルを切り替えるだけで変更可能。各ウィンドウの右上隅に出現する専用ボタンをクリックするだけで、設定したサイズと位置にウィンドウを自動調整してくれる。
ユーザーがレイアウトを自由にカスタマイズすることもでき、簡単な操作で利用シーンに合わせてレイアウトを切り替えられるため、2つ、もしくは3つの異なるWebブラウザで同じWebサイトを同時に閲覧、コンテンツの見え方を比較するといったようなWebサイト制作者向けの応用も考えられる。
「東芝スプリットスクリーンユーティリティ」を使わなくても、Microsoft Wordで文書作成するとき、1画面内に複数ページを横並びで表示しながら編集したり、PDF文書を見開きで閲覧したりといった使い方も便利。
本製品の768ドットというそれほど広くない縦サイズでも、横幅を考慮して使い方を工夫すれば快適になる。個人的には、仕事柄複数のテキストをテキストエディタで開いて編集したり比較したりすることが多いので、テキストエディタのウィンドウを左右に2つ並べても十分余裕があるのはかなり都合がいい。
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