怪しい勧誘や有料サイトへの誘導を防ぐシニア向けSNS
最後は「サービス」だ。
現在、TwitterやFacebookなどインターネットを使ったコミュニケーションツールが急速に普及してきているが、シニア層の多くはそれらをまだ活用できていないのが現状である。
大谷氏は、「核家族化や過疎化などが進む中で、シニア層も知恵や経験を活かしてたくさんの人と語り合いたいと思っている」と述べ、それを実現する場として「らくらくコミュニティ」を開設したことを発表した。
「らくらくコミュニティ」とは要するにSNSなのだが、「らくらくスマートフォン」同様に様々な点でシニア層に使いやすく作り込まれている。たとえば専門スタッフが24時間常駐しているため、間違った投稿や怪しい勧誘、有料サイトへの誘導などを防いでくれるし、登録時に個人情報を入力することもない。「らくらくコミュニティ」は「らくらくホン」を持っていれば誰でも参加でき、他のスマートフォンからでも閲覧だけは可能だという。
「らくらくスマートフォン」はシニアだけのものか?
ハードウェア、インターフェース、サービスのすべてにおいてシニア層向けに作り込まれた「らくらくスマートフォン」。実際に触ってみたが、特にインターフェースの完成度はかなりのものだと感じた。アプリを後から追加できないという制限さえなければ、初心者のみならず中級者以上のユーザーにも受け入れられるのではないだろうか(もっともアプリ制限があってこその「らくらくスマートフォン」なのだが)。
大谷氏は「らくらくスマートフォン」でまずは100万台を目指すと述べ、将来的には海外展開も考えていくとコメントしている。