操作面での注目点は、レンズ部に設けられた「コントロールリング」を回すことで、主要なパラメーターを直感的に調整できること。初期設定では、選択している撮影モードによってコントロールリングの割り当て機能が変化する。例えば、絞り優先モードでは絞り値を、シャッタースピード優先モードではシャッタースピードを、プログラムオートモードではプログラムシフトをそれぞれ設定できるのだ。
カスタマイズによって、露出補正やズーム、ISO感度、ホワイトバランス、マニュアルフォーカスといった他の機能を割り当てることも可能だ。リングの回転にはクリック感がなく、ねっとりとした感触でシームレスに回る。
また、背面のファンクションボタンや十字の中央ボタン、左ボタン、右ボタンについても、割り当て機能のカスタマイズができる。項目数が多いので、やや面倒に感じるかもしれないが、きっちりと設定しておけば使い勝手を大きく高められる。
撮影モードは、おまかせオート、プレミアムおまかせオート、プログラムオート、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアル、MR(メモリーリコール)、動画撮影、パノラマ撮影、シーンセレクションの計10モードに対応。モード選択は、天面のダイヤル操作で素早く行える。
撮影モードのMR(メモリーリコール)とは、各種機能の設定の状態を3セットまで登録でき、必要に応じて素早く呼び出せるモードのこと。例えば、風景撮影用や人物撮影用といった自分なりの設定を登録しておくと便利だろう。