今夏は昨年に引き続き、電力不足が予想されている。特に関西地方では計画停電の準備がされているなど、深刻な影響を及ぼす懸念がある。そうしたなか、PCメーカーもノートPCに搭載するピークシフト機能をはじめとしたエコ機能の強化など、さまざまな対策を行っている。
「LS550/HS」も従来モデルに比べて、エコ機能が大幅に強化されている。特に注目したいのが、各電力会社が提供する「でんき予報」の数値と連動した「ピークシフト設定ツール」だ。
設定画面で「でんき予報の電力使用率で切り替える」を選択し、「電力会社」と「電力使用率」を指定しておくと、電力需給が逼迫すると予測されている「電力ピーク予想時間帯」に自動でAC駆動からバッテリ駆動に切り替わる。
自分で時間帯を指定する方法だと電力使用率に関係なく、一定時間バッテリ駆動になってしまうが、この方法だと電力に余裕がないときのみバッテリ駆動にでき、発電された電力を効率的に使用できる。「LS550/HS」のバッテリー駆動時間は、従来モデルと比べて大きく向上し、最大約8.1時間の長時間駆動を実現している。このくらいの長時間駆動であれば、ピークシフト中にバッテリー切れになるケースはそれほどないだろう。
ちなみに、「LS550/HS」にはディスプレイの明るさなどを下げて消費電力を節約できる電源プラン「ECOモード」が搭載されているが、これもでんき予報で提供される「電力使用実績値」と連動させることが可能。
「ECOモード設定ツール」の設定画面で、「電力使用実績により切り替える」にチェックを入れ、「電力会社」と「電力使用率」を指定しておくと、指定した電力使用率を超えた場合に、自動的にECOモードに切り替わってくれる。さらに電力使用率実績が95%を超えた場合は、画面上に節電協力メッセージが表示される。
ユーザーによっては、自動でECOモードに切り替わるのを望まない人もいると思うが、その場合はキーボード右上に配置された「ECOボタン」が役に立つ。ボタンを押すと、ワンタッチで簡単にECOモードのオン/オフを切り替えることができる。
このほか、消費電力を視覚化する「ECOみえグラフ」なども用意されており、個人でも手軽に節電意識を高めることが可能だ。
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