売れ筋のA4ノートパソコンのなかでも、基本性能の高さで人気のあるNECの「LaVie S」シリーズ。そのラインアップが刷新され、CPUやバッテリ駆動時間、筐体デザインなど、ハードウェア面を中心に大幅な変更が行われた。
本体右側面には、USB2.0、USB3.0×2、BDXL対応BDドライブなどが搭載されている |
本体左側面には、LAN、外部ディスプレイ用コネクタ(RGB)、HDMI、USB3.0(パワーオフUSB充電機能対応)、外部マイク入力、ヘッドフォン/オーディオ出力端子が搭載されている |
まず、注目したいのがCPUだ。本機は先ごろ発表された第3世代Intel Core i5-3210M(2.50GHz)を搭載している。これは2コア、4スレッドのプロセッサで、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は3.1GHzとなる。標準電圧版モバイル向け第3世代Intel Coreのラインアップでは、どちらかというとエントリー向けの位置付けのプロセッサだが、基本性能は十分で、コストパフォーマンスはかなり高い。
ベンチマークソフトのPCMark7で性能をチェックしてみたところ、PCMarkスコアは2689となった。PCMark7はストレージ性能の影響が出やすいため、SSDを採用する製品に比べるとスコアも低めだが、本機が5400rpmのHDDを搭載していることを考えると、健闘している数字だといえる。
Windowsエクスペリエンス インデックスでは、プロセッサが7.1、メモリが7.5と非常に高い数値になった。一方、プライマリハードディスクは5.9と低めだが、一般的な用途には十分すぎるスピードである。
さらにCINEBENCH R11.5(64bit)では、CPUスコアが2.90ptsを記録した。ちなみに、第2世代Intel Coreのi5-2540M(2.6GHz、ターボ・ブースト利用時3.3GHz)は2.9pts前後、その1クラス下のIntel Core i5-2520M(2.5GHz、ターボ・ブースト利用時3.2GHz)は2.8pts前後である。1世代前の最上位Intel Core i5と肩を並べる性能というわけで、着実にスピードは向上しているといえる。
このほか、ハードウェア面では720pのHD動画を撮影できるWebカメラを内蔵しているのも特長。
本体前面の中央右よりに、SDメモリーカードスロットを搭載している |
ディスプレイ上部にWebカメラを内蔵している。有効画素数は約92万画素で、720pの滑らかなHD動画を撮影できる。ステレオマイクも内蔵する |
4列テンキーを搭載した光沢感のあるキーボードや、Fnキーとスペースキーのコンビネーションで機能のオン/オフを切り替えられるタッチパッドなど、使いやすさを意識した機能も数多く搭載されている。
なお、製品にはワイヤレスレーザーマウスが付属するが、従来は外付けだったレシーバが内蔵化され、USBポートをふさがなくても済むようになっているのもうれしいポイントだ。
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