Kepler世代の廉価版GPU

NVIDIAの新GPU「GeForce GT 640」を搭載するグラフィックスカードが登場している。販売が開始されたのは、MSI、ZOTAC、Palit、Leadtek、GIGABYTE、玄人志向などの製品で、価格は8,000円前後から。

MSIからは3モデルが登場。搭載メモリの容量や速度が異なっている

2スロット厚のオリジナルVGAクーラー「TwinFrozr SE」を搭載

NVIDIAの600番台のGPUでは、ハイエンド向けにGTX 680/670がリリースされた後、エントリー向けにGT 630/620/610が登場していたが、これらのGPUは旧モデルのリネームであり、アーキテクチャは前世代のFermiのままだった。だが、GT 640はKeplerアーキテクチャ初の廉価版GPUであり、GTX 680/670と同じ28nmプロセスで製造される。

CUDAコアの数は、GTX 680の1,536基から384基へと、ちょうど4分の1に削減された形になっているものの、その反面、消費電力は65Wと非常に低くなっており、補助電源なしで手軽に利用することができる。

■主な仕様の比較
GPU GTX 680 GTX 670 GT 640 GT 630
アーキテクチャ Kepler Fermi
コアクロック 1006/1058MHz 915/980MHz 900MHz 810MHz
CUDAコア数 1536基 1344基 384基 96基
メモリクロック 6.0Gbps 1.8Gbps 3.2/1.8Gbps
搭載メモリ 2GB GDDR5 2GB DDR3 1GB GDDR5/DDR3
メモリバス幅 256bit 128bit
最大消費電力 195W 170W 65W

ハイエンドGPUも使えるMini-ITXケース

アビーの「acubic M30」は、最長270㎜までのグラフィックスカードが利用できるという拡張性の高さがウリなMini-ITXケース。大きさは259(H)×249(W)×319(D)mmとコンパクトだが、ATX電源が利用可能で、ハイスペックなPCを組むことができる。カラーバリエーションもアビーらしく豊富。ドスパラパーツ館での価格は24,980円(ブラック)。

高級感のあるMini-ITXケース。ただ、ストレージは3.5/2.5インチが1個ずつ

2スロット厚のハイエンドカードでも270㎜までなら格納可能