そして、本作の独自システムといえば「つかむ」アクション。[R2](Xbox 360版はRT)ボタンを押すことで、小型のモンスターをつかんで投げ飛ばしたり、瀕死の味方を担いで安全な場所に退避させることができる。さらに、巨大なモンスターに対しては、つかむアクションで体によじ登り、剣で体や頭部にダメージを与える。また、油が入った壺をつかんで敵に投げつけ、炎属性の攻撃を行えば発火ダメージを与えられることも可能。ふと思い出すのは高校時代、テーブルトークをやっていたのだが、街で真っ先に買うのは「油」。大量に買い込み、敵に投げつけて倒していたのだからゲームマスター(進行役)もたまったものではなかっだろう。……当時を思い出してホロリとしたりもする『ドラゴンズドグマ』、恐るべしである。

巨大な敵へよじ登り、頭部へ直接ダメージを与える!

ピンチの時は味方を担いで待避。女性ポーンに対しての無意味な担ぎ上げは止めておこう

ちなみに本作の交通手段は、基本的に徒歩。ミッションクリア後も、再び拠点となる街へ戻らなければならず、移動には時間がかかってしまう。このあたりは否定派もいるようだが、著者的には激しい戦い後の「やべえ、この残り少ない回復アイテムで無事帰れるだろうか?」的な雰囲気、そして、広大なフィールを自らの足を使って渡り歩く気分を存分に味わえる素晴らしいシステムだと思っている。家に帰るまでが遠足ですよ。

……と、いいつつも、実は一瞬に街へ帰還できるアイテム「刹那の飛石」もある。値段は1万~2万Gと少々高いが、1つのクエストをこなせば軽く買えてしまう価格。遠出する際は持ち歩いてもいいだろう。「もう確実に体力もアイテムもなく帰れない!」といった、ここぞという時に使うことで、偉大な魔法の力に感謝するハズだ。ビバ、ファンタジー世界!

徒歩だからこそクエストを達成した時の達成感は大きい。だが、スタミナの続く限りはダッシュ! お金にのある人は「刹那の飛石」を使うのもアリ

そのほか、ポーンの共有をサポートする公式コミュニティサイト「ポーンコミュニティ」もある。このサイトでは、ユーザーが撮影した画面ショットの閲覧、レベルやジョブ、特定のスキルなどを持ったポーンを検索などが可能。また、「私のポーンを使ってください」というコーナーも設けられているので、装備や、見た目がイケメンなポーンを探すのもいいだろう。もちろん、著者の場合、冒険に疲れたときには、このサイトへアクセスして美人捜しの旅に出かけている。ナイスショットには「Good」ボタンを押して評価している。"覚者"たるもの、女性を意識した行動が必要なのだ。

画面ショットを撮影して、自分のポーンをほかのプレイヤーにアピールしよう。ぱぴいのポーンはイケメンですぞ

といったわけで、かつてないほどの壮大なハイファンタジーの世界を体験できる『ドラゴンズドグマ』。アナタもドラゴン、時にはイケメン・美人を探し求める旅に出かけてみてはいかがだろうか?

『ドラゴンズドグマ』PS3版(左)とXbox 360版のパッケージ写真

製品情報

ゲームタイトル ドラゴンズドグマ
メーカー名 カプコン
ジャンル オープンワールドアクション
対応機器 PS3、Xbox 360
発売日 2012年5月24日
価格 7,990円
CEROレーティングD(17歳以上対象)

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