Intelは、Core i5の新しいラインアップとして、4コアで4スレッドの「Core i5-3470」という新モデルを用意している。Ivy Bridge世代のCore i5は現在、77Wの通常電圧のもので、Core i5-3570K、同3550、同3450と、3製品がラインナップされているが、これが拡充されることになる。

今回、現時点ではまだ未発表のこのCore i5-3470のサンプルを入手できたので、性能をチェックしてみた。

「Intel Core i5-3470」

Core i5-3550と3450の間を埋める製品

Core i5-3470の仕様は、4コアで4スレッド、定格が3.20GHzでTurbo Boost時が最大3.60GHzとなる。これはCore i5-3550に対し100MHz低く、同3450に対し100MHz高いクロックで、この2製品の間を埋めるポジションだ。

■主な仕様
製品名 i7-3770K i5-3470 i7-2600K i5-2500K i5-2400
コードネーム Ivy Bridge Ivy Bridge Sandy Bridge Sandy Bridge Sandy Bridge
コア/スレッド数 4C/8T 4C/4T 4C/8T 4C/4T 4C/4T
CPUクロック(最大)GHz 3.5(3.9) 3.2(3.6) 3.4(3.8) 3.3(3.7) 3.1(3.4)
L3キャッシュ(MB) 8 6 8 6 6
DDR3メモリ(MHz) 1600 1600 1333 1333 1333
統合GPU Intel HD 4000 Intel HD 2500 Intel HD 3000 Intel HD 3000 Intel HD 2000
EU 16 6 12 12 6
GPUクロック(最大)MHz 650(1150) 650(1100) 850(1350) 850(1100) 850(1100)
DirectX 11 11 10.1 10.1 10.1
プロセス(nm) 22 22 32 32 32
TDP(Watt) 77 77 95 95 95

CPU-Zでその動作を確認してみると、クロックはアイドル時が1.60GHz、CINEBENCH R11.5のMulti CPU時はおよそ3.40GHz、Single CPU時で3.60GHzとなった。

アイドル時、CINEBENCHのMulti CPU時、同Single CPU時をCPU-Zから見た際の情報。Hyper-Threadingに対応しない点を除けば、L3キャッシュが6MBに抑えられている点がCore i7と異なる

統合GPUはIntel HD 2500。Core i5のなかでは、Core i5-3570KのみIntel HD 4000で他は全てIntel HD 2500ということになる。Intel HD 4000と同2500の違いはEUの数だ。Intel HD 4000は16基、同2500は6基となる。Intel HD 4000に対して半分以下で、Intel HD 2000と同じEU数だ。

統合GPUは、EU数が6基のIntel HD 2500。GPUの定格クロックは650MHz。メインメモリを使用するためメモリクロックが800MHz(DDR3-1600)と表示されている

Core i5-3470はおよそこのような仕様で、Core i5の最上位というわけでもないため、絶対性能ではなく、コストパフォーマンスや、Intel HD 2500の性能が注目されるところだろう。今回はベンチマークもそうした部分にフォーカスしてみた。