手を抜かないでフィーチャーフォンも投入
「スマートフォン以外も手を抜かない」と孫社長は話し、フィーチャーフォンとして「THE PREMIUM9 WATERPLOOF 109SH」(シャープ製)と「COLOR LIFE3 103P」(パナソニック モバイルコミニュケーションズ製)を用意。109SHは、3.4インチFWVGA(854×480ドット)のNewモバイルASV液晶を搭載し、1,210万画素CMOSカメラ、防水・防塵などに対応したフルスペックフィーチャーフォン。103Pは8色展開のコンパクトなフィーチャーフォンで、いずれもプラチナバンドに対応する。発売はそれぞれ9月下旬以降、7月中旬以降。
「かんたん携帯 108SH」(シャープ製)は、シニア向けの端末として、ノイズキャンセラ、音声強調、エコーキャンセラを搭載した「トリプルくっきりトーク」により、相手の声を聞きやすくしてくれる。緊急速報メール、防水・防塵、プラチナバンドにも対応する。発売は7月下旬以降。
これらのフィーチャーフォンやスマートフォンはすべてプラチナバンドに対応しているが、「端末準備に1年以上かかる」(同)ため、900MHz帯の割り当てが決まる前から準備を進め、新製品で一気に対応端末を増やしてきた。仮にソフトバンクへの割り当てがなかった場合、「(プラチナバンド対応の)チップも無駄になる」ところだったが、「一日も早くプラチナバンドの恩恵をお届けしたいという思い」で、「1台でも早く」とプラチナバンド対応への準備を進めてきたそうだ。
プラチナバンドをアピールするため、ゲストで登場したお笑い芸人のスギちゃん(左)は、孫社長に頼み込んで新CMへの出演を決めていた。CMでおなじみのお父さん犬とダンテ・カーヴァーさん(右)も「プラチナ」の衣装で登場 |
下り最大110Mbpsの4Gサービスに、「圧倒的ナンバー1」の動画コンテンツ
モバイル無線LANルーターとして「ULTRA WiFi 4G 102HW」(Huawei製)、「ULTRA WiFi 4G 102Z」(ZTE製)の2モデルも用意。TD-LTEを使った「SoftBank 4G」サービスに対応し、102HWは下り最大110Mbps、102Zは同76Mbpsという高速通信をサポートする。
孫社長は、下り110Mbpsについて「史上最速」と強調。無線LANルーターとして利用することで、ほかのスマートフォンでも高速の恩恵にあずかれ、「ソフトバンクの圧倒的スピードを楽しんでもらいたい」とアピールする。
102HWは3,000mAhの大容量バッテリを搭載して最長7.5時間、102Zは2,800mAhのバッテリを搭載して最長6.5時間の長時間駆動が可能で、102Zはよりコンパクトで安価なモデルとして位置づけられている。発売はそれぞれ9月以降、8月以降。
特にこの高速通信を生かすサービスとして、動画サービスを強化。スポーツに特化した「スポーツLIFE」を、今夏以降、スマートフォン向けに提供する。パシフィック・リーグを中心にしたプロ野球、Jリーグ、海外サッカー、格闘技という4ジャンルから好みのコースを選び、それぞれ月額350円で動画が見放題となるサービスで、試合結果や過去の試合のダイジェスト映像を視聴できる。孫社長は、「すべてオリジナルの映像で、ソフトバンクしか当分見られない」とアピールする。
スマートフォン向けの動画配信「ムービーLIFE」のコンテンツも「一気に拡張して進化させたい」と孫社長。コンテンツ数を拡大する方針だ。「Gyao」の動画コンテンツを視聴できるようにすることで、従来のドラマ・映画・アニメに加えてスポーツ・お笑い・バラエティ・音楽ジャンルの動画を提供。全体で54,000タイトルの動画コンテンツを視聴可能にする。月額490円(iOSは月額500円)で、年間1,000本以上のタイトルを視聴できるようになり、他社よりもコンテンツ数が多いと孫社長。「一気に動画コンテンツでも圧倒的ナンバー1、通信速度が圧倒的ナンバー1で競争に打ち勝っていきたい」と意気込む。