操作感と同様に気になる画質だが、メーカーによってはよくありがちな、妙に派手な色付けといったことがまったくない、じつに素直な色合いだ。スポーツ中継からアニメなどに番組を切り替えると、ほんの一瞬であるが、色合いが微妙に切り替わるような感じになる。表示している番組に応じて自動で画質調整をしていると思われる。

また、録画モードは最高画質のDRから、HX(約2.5倍相当)・HS(約4.5倍相当)・HL(約7.5倍相当)・HE(約10倍相当)が用意されていた。HXやHS画質がDRとさほど遜色ない画質で、長時間モードの部類に入るHLでも、目に余るようなブロックノイズなどは発生せず、キレイに録れていたのにはかなり驚いた。さすがに最低画質のHEだと、テロップなどの輪郭のにじみがかなり目立つようになるが、長時間モードに関しても実用性は高く感じられた。なお、本製品からケータイやスマホで視聴するための書き出しにも対応するようになっている。

DigitalTVBOXの詳細設定で、ケータイ用書き出しのファイル種類を選択できる

録画した番組のCMカットといった編集面では、チャプターで分割された各パートの再生またはスキップが、画面右カラムに表示されており、直感的に操作できた。編集した番組に関しては「スキップ再生」を選べば、CMなどを飛ばして視聴ができるようになる点もテレビ好きなユーザーにはうれしい。

番組編集画面。右側にチャプターリストの一覧、下部にはタイムラインともに各種操作ボタンが配置されている

動画編集を利用したり、Youtubeやニコニコ動画などを視聴したりした際にも実感したのだが、グラフィック面の実力はかなり高い。試しに「モンスターハンター フロンティア オンライン」の公式ベンチマーク「MHFベンチマーク【大討伐】」でベンチマークを取ってみたのだが、1,920×1,080ドット表示で、スコアは1,700程度(ちなみにF/E90Dでは200程度)。10,000に近いスコアをマークする、ゲーミングPCと比べれば、数値的にはだいぶ落ちるが、それでもベンチ画面を見る限り、ヌルヌルとまではいかないものの、カクカク感は全くなく流れるように表示されていた。

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