シンプルなインターフェイスとなったノートン 360β

ノートン 360βを起動すると図10のメイン画面となる。これまでは、シマンテックが検出した世界中の脅威をリアルタイムで表示していたが、それがなくなり、非常にシンプルな画面となった。

図10 ノートン 360βのメイン画面

筆者の個人的感想であるが、リアルタイムの脅威の表示がなくなったことは少し残念である。基本的な機能をいくつか紹介しよう。まずは、スキャンである(図11)。

図11 スキャンメニュー

まずは、評価スキャンを行う。これは、Nortonインサイトと呼ばれる機能を使ったものである。クイックスキャンを実行すると図12のようになる。

図12 評価スキャン

これは一言でいってしまえば、ファイルの安全性を確認するものである。ノートンユーザーのコミュニティの利用状況などから判定する。判定方法は公開されていないが、基本は「より多くのユーザーが使っているものは安全」という発想に基づく。この結果、安全と判定されたファイルは、2回目のコンピュータのクイックスキャンの対象から除外される(つまり、スキャン時間が大幅に短縮される)。この例では、94.6%となる。それでは、コンピュータスキャンを実行してみよう。図11からクイックスキャンを実行する。

図13 コンピュータをスキャン

図14のようになれば、完了である。

図14 スキャンの完了

搭載された新機能を紹介しよう。まずは、次世代ファイアウォール保護である。これは、の定評あるインサイトテクノロジーをノートンファイアウォールに統合したものである。これにより、ユーザーの個人情報を狙うボットネットなどの悪意あるネットワーク活動の検出・ブロック能力を改善された。次に、帯域幅の管理である。帯域幅の状況をより的確に把握し、ネットワーク上において緊急でないアップデートを制御する。結果、ユーザーのデータ通信量の超過料金課金を防ぐことができる。