使いやすいキーボード、インタフェースも充実
個人的にうれしかったのが、キーボードの仕様である。11.6型の小型ノートであるため、普通に考えればキーボードはキーピッチや配列で制限が大きいだろうと思っていたのだが、例えば良く使う「ESC」キーなどの位置をきちんと左上端に置いていたり、配列は極力フルサイズの感覚で使えるよう工夫してある。右上端には「BS」キーではなく、電源ボタンのキーで、その下がBSキーとなっており、一見押し間違えそうだが、この電源キーは長押しでしか反応しないようにしてあるなど、他にも配列の工夫は行き届いていた。キーピッチについても、大体18ミリ程度は確保されているので、思った以上に早く慣れることができるキーボードという印象だ。
薄型なのでインタフェース類が犠牲になりがちなところだが、製品の見た目以上にこれもひととおり揃っている。詳しくは先の仕様用に記したとおりだが、Mini DisplayPort×1用のD-Subアダプタや、USBイーサネットアダプタが別途用意されているので、ビジネス環境でも活用できる柔軟性がある。Bluetoothを4.0にしているあたりでも、こだわりが感じられる内容だ。
LEDはこんな感じで光る。左側面に設置した理由は、ディスプレイを閉じた状態でも確認できるように、との理由があるそうだ |
実はキーボード面にもLEDがあり、これは無線LAN用。こちらはディスプレイをあけた状態で確認するもののため、キーボード面に設置されている。キーボードサイズを確保するため、LEDの位置も工夫した結果だろう |
関連して、ACアダプタも小型、かつウォールマウント可能な一体型タイプというのもポイントが高い。総じて、細かいところまで"手抜き"が無く、マウスコンピューターがかなり注力して開発したのだなというのが細部からも感じられる。正式な製品版の登場が待ち遠しい製品と言えそうだ。製品版で、同社ならではのBTOの選択肢が拡がれば、さらに魅力的な製品になる可能性も秘めているだろう。